ピアノ修理オーバーホール 名古屋I様からディアパソン132

ディアパソン132ピアノオーバーホール作業始まりました
愛知県よりナベサンが見に行って持ってきた、自立してられないほど割れているとは聞いていたが
やはり結構な外装の割れ具合も大きなダメージを背負っている感じだ

木は暴れる、その補正で何日もついやすところが
木と向き合う
これで良しと思っても次の日また元に戻っているという繰り返しだ
次の日もまた同じ作業を同じ所を繰り返す
この作業を恐山の賽の河原石の積み上げと呼んでいる
積み上げると次の日崩れている・・・・・・この繰り返し・・・

修理しているとウィッペンのヒールという部分が脱落
もしかしたらと部品を持って左右に動かすとすぐにポロリと取れてしまう
全てのヒールの再接着も同時に行う

ディアパ132親板等の再接着〜^弦張りこみ作業

棚板も塗装

最終鍵盤バフがけ

アクション裏側の部品も磨くロット〜スプーン重要なところだ

ここだけにどれだけの日数がかかるのか・・

とにかく修理ありとあらゆる部品を取り外して逐一細かいところまでチェック修理をしていく
あれだけ動かなかったアクション本当に動き出すのか・・・・これが動くと気持ちいいのですよ技術者にとって
時計職人が動かなくなった時計を数十年ぶりに動かす瞬間は何物にも変えがたい瞬間がそこにある
本当にぞくっとしますからね

全てのフレンジ修理とヒール脱落のチェックジャックセンターピンの交換

真っ二つに割れていた天屋根の再接着修理

アクション分解始まる
パーツがあるので心配はない

外装なかなかの傷み具合親板も接着できたが筋は残る、もともと段差が大きくできていてそれはそりによるものなので治らない。

とにかく使えるようにこと細かいところの修理がまず先に
必用だ、アクションにやや多くの問題がある
近日中にアクションの修理に取り掛かりたい

外装が結構痛みがひどい・・・何とか目立たなくしたいなあ

アクションだ運動機能、ここがまるで動かない
スプリング系は鉄と化し戻らず・・・部品発注〜〜〜

まさに最初の段階からピアノを作りだす過程に入る
車でも旧車と呼ばれるものでも昭和50年代〜それでも部品はなく四苦八苦すること思えば
ピアノはまだパーツが決まっておりいくらでも治すことができるのと、雨風にさらされていない分
直しは時間をかければ何とかなる世界にある
最近ピアノを触り温故知新の文字が頭に常に浮かぶ
古きを訪ねて新しきを知る・・・・この意味が明確に見えるところにあるのだ
部材が木製ではなくなり・・・・とか外装塗料がさらに進化した・・みたいな
しかしどれも耐久性はないのだ、木製で作れば100年は軽く持つのにそれを超える化学繊維はいまだない
絵具も同じで天然塗料は永久的に色あせしないのに化学塗料はすぐに色あせしてしまう
技術を持って生み出した塗料より天然塗料の方が実に高価にて・・これはまだ天然塗料を超える色材がない
しかし企業的には天然伐採をするより新素材を生み出したほうが企業的には評価は高い
楽器となるとなかなかそれを受け入れてくれる楽器は少ない
木製の音色は永遠に超えられないのだろうか

フレームを戻す

ベアリング錆び取り除き

親板の修理

確実にここを直さない限りピアノとしては使えないというほど重要なところだ

ビスは全て長さが違うので同じ場所に戻すためにチェック

ピアノの脚も取り除きフレームボルトも緩めていきます

プレッシャーバーもネジが回らない途中でおらぬようにゆっくりと抜きとっていく
とにかくすべてがもろいところもあり慎重に作業

弦の張力をゆっくりと数日かけて落としてきます
一気に緩めるのは共鳴板に負担がかかってしまいます、フレームももろかったりするところもあり慎重に

弦ピン関係はいい感じで進む

共鳴板〜構成板の修理やはり切れるが入っていたりする

ピン板の修理作業

フレームを下すとぴん板が見えてくる、今回まず見たかったところだ、やはり割れが発生している

ものすごい数のビスで締めこまれているフレーム

棚が外れると同時に親板が外れるぞ
注意

ピアノ足を取り外すためにキャスタを取り外しその奥にネジが隠されている、とにかく分解は組み立てより面倒な作業になる

ピアノを寝かして外装全てを取り払う作業とフレームを下す作業
この時点で弦ピン関係はすべて取り除かれている

入荷時に写真なんとなく古さはあれど・・と思いきや親板外装全てが上がれてしまっているので
自立するのもやっとの状態に陥ってしまってる、台車に載せてないと危ない
中身は完全に錆がはいり音も出ない、いわゆる瀕死の状態。このままでは弾くことすらできないし音も出ない

側面天屋根とつきいたが剥がれかかっている
割れも発生、

これからおおきな修理として作業していきますできるだけ
細かいところまで見ていただきます

まずはもう一度皆で外装の状況を把握
そしてばらし作業に入っていきます

天屋根も剥がれているのと真っ二つに割れてしまっている

外装はやれているがこれは摩これでアンティックな香り満載でいい感じだ
鍵盤はセル系まさにディアパソンになってからの初期型、ほとんど大橋ピアノを言っていいピアノです
いたるところ直し箇所多いが1個1個クリアーしていくしかないのだ

虫食い等もありこれからそれらを全てきれいに戻したい何とか音が出て気持ちよく使えるように

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