シュベスターGP60モデル ピアノ修理オーバーホール 神奈川県N様
ダンパーフェルトの張り替えはがし作業
下塗り
薄く均一に塗布 乾いたらペーパーがけ
シュベスターGP、R60モデル 意外に珍しい、今ではそうは持っている人も少ない機種
、いや持っていても相当手を加えなければ使えるような状態ではない、
このシュベR60も完全に手を加えるべく時期が来ている
テールから突き出たシャンク棒のカッティング
これは頼まれた40年以上前の椅子
お客様の嫁入り道具。40年で
ボロボロと化しもう一度リフレッシュ
フレーム金粉塗装
シャンプー^^^ この後ジェットブローで水滴1個残らない
弦が突き通るところだこういうときしかきれいにできない
抜きとったチューニングピン、さび付いてしまっています
シュベスターピアノ完成
お見積金額
弦ピン交換レスロー&デーゲン 60モデル238000円
フレーム〜共鳴板修理塗装77000円
ダンパーレバーセンターピン交換450000円
ハンマーシャンク交換189000円
黒檀鍵盤30000円
鍵盤バックレールフェルト交換
およびジャックサポートセンターピン交換30000円
ダンパーフェルト交換40000円
アクション総合調整33000円
外装磨き30000円
運送18750×2=37500
合計749500円
御値引価格6700000円なり
何度もご催促お電話ありがとうございます。最高のシュベ完成です
納品お楽しみに
渾身のシュベスターピアノ完成〜〜〜〜〜〜〜〜
何よりも力強さと共鳴板全体で鳴り響くR60は絶品だ
アクション整調も手間取ったりはしたが、滑らかにすべるようなタッチ感触は
絶妙だ、これらすべて米サンが作り出したタッチ感触
申し分ない音量を秘めていたとは驚きの一台となった
毎日弾くのが楽しみになるのは間違いない
GP整調 シュベスターR60
ヤマハ、カワイの整調とやや触り方が違うのだ
棚板筬合わせ用のベッティングスクリューがない
もともと制作時びしっと棚と筬が正確にあわせられている、(当時)
それから数十年〜わずかに反りがはいるそこをどう処理しながら
作業を進めていく必要がある、今のGPのようにベッティングがあればそのスクリュー調整で取り直すこともできるが
筬がそる。そこをうまく処理できないと整調も進まない
確実にGPの整調ができる人間でないと無理なところでもある
さあ整調作業が始まりました タッチレスポンスを作り出す作業です
写真は鍵盤高さを作り出して働きのかなめと言われる深さを作り出します
この工程はすべての運動を決める重要なところ
アフタータッチ(GPUP共命)と呼ばれるところだ、この作業なくして先の作業はないところ
これからの調律師協会のあり方を熱く語る伊藤氏
シュベスターGPにハンマー植え込み作業だ
新品のシャンクこれトルク感が大きく変わるところ
いよいよシャンクの取り付け〜ハンマー植え込み作業
鍵盤キャプスタン頭の磨き。この部分は鍵盤の運動をサポートに伝える重要なセクション
この頭がさびただけで抵抗がましタッチ感触にも大きく影響が出るところだ
きれいに磨くだけで鍵盤の反応はすこぶる良くなる
黒檀鍵盤。この感触はもうすぐ伝説となりそうだ
黒檀が入手困難になってきている
ホールに干渉することなく
垂直に上がり自重で落ちる仕組み
ワイアーが曲がっていればワイアーガイドホルダーに干渉してしまう。
ミリ単位のかりそめな曲げ技術
ダンパーフェルト、平ダンパーはカットして1個1個取り付ける
バス系のダンパーは合わせながら貼りこんでいきます
ダンパーワイアーの補正
これが恐ろしく面倒な作業
ダンパーフェルト高音から低音にかけて大きさがゆっくり大きくなる
それに合わせて1個づつカットしていく。
ワイアーがさびるだけで音が止まらなくなる
GPはUPと違い滑りの所はとても需要な動きに関してのポイントがあるのだ
暇があるとプライベートで譜面台を作る
ダンパーワイアーの磨き作業1本1本丁寧に磨いていきます
作業としては相当面倒な作業に尽きる。
ダンパーレバーのセンターピン交換 ペダルに準ずる止音のからくり部分だ
完全にさび付き動きがすべてスティック。これではタッチ感触にも大きく影響、それよりもこの部分が動かなくなると
音が止まらないというどうしようもない、ペダルを踏みっぱなしの状態に陥る、演奏上大いに障害が来てしまうところだ
仕事の合間を見ながらギターを制作、これはストラト、マホガニのボディーを持つストラト一般的にはメイプルが主流なのだが
マホガニに木目もストラトでは珍しい。
ドイツ製シンメル入荷
この弦の交換は50年後となりますので
すでに私たちはおりませぬ。
最後の修理ですね。気持ちも入りますよそりゃ
チューニングピンブッシュの穴あけが終了したら
いよいよレスローワイアー張りこみ準備。
シュベスターピンブッシュの打ち込み穴あけ
オリジナルの厚さのフェルトを弦枕として切り出す
これからチューニングピンブッシュの打ち込み作業です
フレームボルトを締めて弦圧のチェック
シュベスターの足これはディアパソンも
同じ形態の足を持つ
共鳴板塗装
シッカリ接着できたところで埋木作業
ナベサンが作るスターウォーズ調ライトセイバー
駒浮きの修理
ほぞ穴をあけて割れているところにボンドを流し
ねじで止める。乾いたらねじを外してねじ穴を堅木
で埋木を施す
明日も続きますね、共鳴板だから心臓部ですからね
ニスだまりもきれいにはぎ取ります
実に大変
ひたすらサンディング。細かい所はあの手この手でサンディング
40点です。あと60点足りません(福ちゃん)
丸一日かけてもまだまだ、塗装はフクチャンの仕事
研ぎ出しのOKサインがもらえないと塗装してもらえない
何が面倒かと言えばこの共鳴板のニスはがし作業は相当面倒だ
徹底的に古いニスはそぎ落とさなくてはならない
共鳴板ニスおとし、セルロース系のニス
今はほとんど使わない。塗料等の進化でそれに代わる経年変化が起きない
塗装材もあるので、そこは一番いいものを使いたい
駒浮き発見〜〜弦がばしっと乗りそこから共鳴板に伝える駒上面部張り合あせ部分がはがれている
R60 516431製造番号も忠実に再現
磨かれたアグラフ
変色してしまいさび付いてしまっているアグラフ
むき出しになった共鳴板このニスはすべて取り去り
共鳴板塗装は音にも影響するところツルンツルンにしたい
フレーム高音部ベアリング部分のチェックはしたいところだ
数十年の張力を一気に緩めるのは怖い、環境が一変しているために徐々にならしながらの分解しなくてはならない
20トンもの張力がゼロになるまで数日もかかる 一度に取り払うのは共鳴板にも大きな負担破損を生じることがあってはならない
もっとも技術のいるところ
ハンマー整音 ピッカリング作業
ハンマーの張力をいい感じに緩めていきます
ダンパーヘッドの磨き作業
フレームが入りました。この色はいいですね〜〜〜
シュベスターピアノGPの足を外してキャスターの磨きと塗装
落としても割れない優れもの
まだまだ、もっと研ぎ出ししなきゃね
とても大変な作業、粉じんまみれになります
塗装技師ふくちゃん。お客さんの椅子塗装、40年前の奥さまの大切な嫁入道具
捨てられないもの。もう一度再生へ こういうのもたまに頼まれる
共鳴板研ぎ出し、この作業は相当根気のいる作業
ここは確実に直さなければならない
駒は2枚の木で構成されている、ブナ、メイプルが部材になる
張り合わせていた上面部分とふと駒との間に接着はがれ発生
洗剤で油汚れを落とす
ならば気合で持ち上げるしかない
おおおおお死ぬかと思ったん
半端ない重さを持つシュベスターのフレーム
外したボルトを1個1個磨いていきます
しばらく放置 その間外装のくもり汚れが気になるので
少し磨くことにしよう
アンダーフェルト貼り込み作業
冬場のマキ集めは大変です
チューニングピンが埋まるピン板
このピン板の状態はフレームが下りないと
確実な判断ができないところだ
タッチレスポンスを完全に食っている
ダンパーレバーのフレンジスティック
硬すぎ硬すぎで〜〜〜〜ござい
ピン板これ良好
弦を外したらチューニングピン抜き、ピン板に損傷させぬように慎重に
弦等を外すと見えなかった部分があらわになる、弦が張りこんである状態では見えなかった部分も確実にわかる
タワーボルトの磨き
ここからが男衆の力が必要なのだ男衆集合・・・・・意外に今日は少ないのね
みんな調律に出かけちまったか
意外にきれいになるシュベスターピアノ
シュベスターのピアノも弦張り込み終了
ペーパーの番手をさらに細かい番手で生地目を整えながらサンディング
下したフレームは長年にわたり汚れ油等スラッジがいっぱいこびりついている
シッカリ落とさないとフレームの塗装をはじく原因にもなってしまう
ダンパーガイドホルダー取り外し
外したボルトねじ類は元の位置に必ず戻さなくてはならない
フレームボルト抜き取ったボルトは今度戻すときに同じ所へ必ず戻さなくてはならない
フレームボルトを緩めていきます
フレームが外せれば共鳴板状態も細部にわたり点検できるのだ、修理メリットはこういうところを見逃さないということが一番大切
磨き
大屋根をつなぐヒンジもさび付いてしまっています
傷もあるが意外に消えそう
フレームの下がやはり気になるところだ
ピン板むき出しの状態で見ることができるのは今回が最後だ