シェーファーシカゴ  世田谷区S様 ピアノオーバーホール

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探っていくとやはりいろんなところで障害が出てくる、これ修理人面白さでもある
左上写真のところに割れが見える、その割れが表面下をつたい、横に伸びる。これはフレームを下して初めて分かったことだ。フレームを下さなければ表面が割れていないのでそのまま弦を張りこんでしまう、というミスを未然に防げた
張りこんでしまったら後の祭り状態でどうにもならん状態に落ち込むのだ。

実は以前にも他で直したピアノが同じ状態で運ばれてきたことがあった、その時は新品弦をまたすてて
フレームを上げてという作業2度手間という形だったのでよく覚えていた

古いピアノは常に疑ってかからなくてはならないのがつきものだ

毎回悩まされるところでもある 。見積に行ったときににはフレームの下は判別不可能なところですからね
でもこれまた面白くなってまいりました、

シェーファーピアノ これぞまさに博物館級のピアノだ 現存しているピアノもそうは多くないし
シッカリ動いているこのクラスのピアノは博物館ぐらいしかないだろう

鍵盤後ろにつくキャプスタン磨き

けん盤バフがけ作業

フレームを装着弦張り込み作業開始

微調整が続くシェーファーピアノ からくりは現代のものと大きく違うので
当時のタッチになる これからいろいろ各社改善されたり相違工夫を凝らしたピアノが
現代の今のピアノとなる、逆に今このようなアクションを作るほうが高額になるのだ
完成域にきているシェーファーピアノ

アクション総合調整 変わったピアノだけに時間がかかる
うごき〜連動まで調整

特注ハンマーヘッドの交換作業

鍵盤ブッシングクロス交換

ひときわ大きいアクション

一般的なピアノと異なるアクションプロロング方式のシェーファーピアノ
日本ではほとんどない方式だ。

レバースプリングの交換すでに折れているスプリング多し

ダンパー調整

フレンジのセンターピンの交換

滝を書いてしまったナベサン 余りにも暑い

キャッチャースキンの採寸を図り
カット

キャッチャースキンのはがし作業

熱を加えることによりきれいにはがすことができます。こういうところは
今のピアノとは違いますね、今はプラ部品が多々使われていることが多く
熱を加えることすらできないためアッセンブリ丸ごと交換というケースが多いんです
当然交換しなくてもいい部品まで交換するわけなので高くつきますね

クイックリターン方式のスプリングも折れているところは作り直す

ブライドル系の交換

バットフェルト~キャッチャースキンは擦り減りなくなっている

シェーファーピアノついに立ち上がる   でかい!!日本のJIS規格をはるかに超える大きさ

直していく最中がとても面白い
なんでここが・・・・・すでにつぶれてる、とか予想もしなかったことが次々に起こる
克服感というか、へんなアドレナリンが出ている自分に気が付いたりもする
どこか故障してないかな、と探してしまう自分は何かを追い求めているか
自分に対してより多くのストレスを見出すのも、やっているうちに面白くもなり
完成度を追及してしまう。修理をやっていていちばんつまんないと思うのは
あたりまえの修理、これ確実に直せるためにこれつまんなし
ナンジャコリャ??と思わせてくれるピアノは頭の中をかき回す
ムムムと闘争心が自然にわいてくるのも不思議

底板が割れている、これは修理しないと底板をつけられない

ピン板が異常なし。と思われたのはピン板表面に亀裂が入っていなかったからだ
弦を緩めるときに緩めトルクを見ながらまわしていく、緩いところをチェックしていくとこのピンが差し込まれれている列がゆるい
ということは、表面の板は割れてなくその下の板が割れていると判断

こちらはダンパー制作

一瞬見落とすような小さな割れ、これをほっておくわけにはいかない職人魂
フレームを下すことにより見えない部分も見えるのでこれもありなんですね

駒はがれ駒を切り落とし割れた部分を作り直す  だんだん面白くなってまいりました マニアックな世界へ突入
駒関係はブナ、もしくはメイプル これはブナで作りなおします  

ついにすべて解体の運びとなりまして。ばらバラに分解

若い衆集めてせ^^〜〜〜〜〜〜の!!!

ほう、いいドライバー持ってるなあ

うでぎを外す

解体されていくシェーファーピアノ 駒割れがあるため棚もすべて外して作業変更

親板が剃り曲り・・・・なんとか補強を講じないと危ない
ピアノを寝かして初めて発見!!

チューニングピントルクを図るハンマー 緩めトルク 締めトルク

クラッシックピアノの再生だ 今の国産の作り規格基準は全く頭から外さなくてはならない。まるで構造とも違うピアノだ

アクション分解修理

弦レスロー張りこみ終了

フレームミドルエンドのところの駒割れ発見
指をさしている3ポンのうち2本を直すためにフレームを下す

コマ割れ発見 やはりエンドのところは古いピアノよく割れている

つきいたの再接着

外されたチューニングピンさび付き具合が年数を感じさせる

弦取り外し 部分部分ない弦もあるのでチェックしながら正確に束ねていく

おっそろしいほど細かいパーツが各所ダメなんですね

ピアピットではこういうピアノ慣れているとはいえ1台1台全く違う壊れ方をする
注意深く作業に当たらなければならない

当時クイックリターン方式
スタインでもこのタイプが古いと多い

じみ〜〜〜〜な作業が延々と続く

1個1個外して削り貼りカット・・・・・

ダンパーフェルトのアンダーからの交換

ブライドルも国産に比べてなが〜〜いテープが使われている

特殊なプロロング方式を持つピアノシェーファー

プロロング方式でも一番治しやすいタイプ?? いやいや国産に比べれば10倍大変

できるだけ既存の部品を動かし価値を落とさぬ直し
が必要なのだ

特殊な形を持つダンパーヘッド
特殊と言えども当時はこのタイプのピアノはほとんど共通の部品

何とか外すことに成功したダンパーヘッド

鍵盤下は基準が見つからないくらいボロボロ
静止位置の状態を大まかにチェック記載
どれもこれも虫に食われていてボロボロだ

キーバックレールクロス虫食いにより正確な厚さを調べるのに困難極まる

まあ大体この年数たてばどんなピアノと言えども同じような状態になって入ってくるのだ

外装はほとんどがはがれかかってきている
修理も大変だ それ用のクランプを作り当て込むところから

オーナー様が一目ぼれして都内楽器店から購入その時にはすでに修理をしないと使えないような状態だったはず。日本で手を加えられているが3ポンペダルに改造されている程度だった

シェーファー製造番号        ピン板が割れは入ってきていないのは奇跡ミラクルだ

屋根のはがれ等

弦バスげん等いくつか欠損の弦あり 

美しい外装を持つピアノでもあるので治れば素晴らしいものとなる

何よりも素敵なのは外装が持つ素晴らしさ もうじき写真がUPされると思うがデーターを飛ばしてしまったのも痛い
パソコンを入れ替えたら、使われていないデータ、保存はされていたのに・・・が消えてしまった・・・・・

積に積もる埃等を吹き飛ばす

何とか部品だけは動かないが、今死んでいる部品を生き返らせるところかtら始まる

ハナのはな

ブナ材で作る駒

駒の修理、続き 探せば見つかる修理 見逃しは大変なことになる

駒を作る ・・・・非常に面倒な作業

3日間かけて弦の張力を落としていきます

指先だけの修理だが見逃すわけにはいかない
そのためにフレームを下す作業でもOK

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こういう足は今作ろうとも作れないところにあり
貴重な芸術ともいえる