カワイNO600 カワイグランドピアノ 板橋区H様 オーバーホール
アグラフを徹底的に磨き上げます
これが大変な作業
カワイNO600 そりゃ「古いピアノです 、ナベサンがカワイにいた時でも古いと感じたピアノですから
さて譜面台が抜け落ちている以外は年数相応虫食いあり云々、とオーバーホールしないとこれ使えない状態
象牙が欠けなくきれいにそろっているところは良かったです
アグラフもピカピカ
ハンマー系は想像通りの状態〜フェルトは虫食い ピンは錆、 鍵盤ガタガタ、まあいわゆるこの手のピアノは皆そうなんです
鳴るようになったね〜〜〜〜600
プロのピアニスト伊藤先生NO600を弾く
もっとカワイらしさがほしいと注文!!もともと柔らかい音色なので整音〜〜
ぺだる部のクリーニング分解修理
すっかり忘れていた譜面置台のステイの破損、ステイを作り直す
極め付けダンパー調整は一番面倒な作業 調律師が一番嫌がる作業なのだ
ダンパー調整。
いつも修理クリーニング作業を行っている上で思うことがある
もっと早く治せる方法はないものだろうか?今まで何度もその壁を越えようとしたが、つまり無理だということが判明
人間と同じで治療期間というとても大事な時間を消そうとすることはできないのだ
機械物と言えばそうなのだが、これが直しているとピアノがここがおかしいと教えてくれることも多々ある、別にしゃべるわけでもないのだが
目線視線をそこに持って行かれる、というか誘導されていくような感じでまるで生き物感情がある生き物を取り扱っているようにも感じることができる、摩訶不思議でもあるが事実なゆえに一筋縄ではいかないのだ。人間の感情表現を形を使って表現できる物。でもあり
生き写しができる個体だ。まるで感情を持つといわれるが時折修理真っ最中になにかを感じることができるのは
ピアピットのメンバー全員感じている。人の感情を音にして相手に伝えることができる唯一の楽器だ
不思議体験はまだまだ続く
ダンパー取り付け作業ワイアーが完全に曲がってしまっているのを補正しながら
鍵盤側面際ぞり
カワイNO600アクション整調開始
ダンパーレバー系の修理 ここはヤマハでもカワイでも必ず手を入れなくてはいけないところだ
下の部品レバー系は覗き込んでも懐奥に位置するところで見えない しかしここの動きが悪いとタッチ感触にも留音にも影響大のところだ
後からの修理はそれはそれは面倒な修理となっるために今手を加える必要がある
フロントパンチングクロスも新品に交換濃い方が古いもの
黒鍵盤を黒檀に変更最高の象牙とコンビでもある
カワイNO600のハンマーシャンクヘッドの取り付け
キーバックレールクロス新品
クッションフェルトも新品に
ハンマー交換
サポートにつくフェルト虫食いのために交換
バランスクロスパンチング〜キーバックレールも虫食い パーツを取り寄せる
各部フレンジビスのねじ締め直し
サポートスプリングが各所折れてしまっている
アクションが載るもっともベースとなる筬 クロスパンチングキーバックレールクロスは完全に虫食い
弦枕等も新品に交換されたNO600ピアノ
チューニングピンブッシュも新品、ピントルクを作るところだ弦交換の際は必ず交換しなければならないところだ
みんなでフレームを入れる
きっちりとフレームボルトを締め上げていきます
フレームを入れる前 細かいところを総チェック 駒削りも忘れずに
ヤマハに比べて少し厚めの共鳴板を持つ600 共鳴板の部材は素晴らしくいいものが与えられている
当時まだ環境云々とか言われる前の部材なので豊富にスプルスは各メーカー持っていた時代の物
駒削り ここは以外に目立つところでもあるのできれいにしたい
音には関係ないが綺麗に越したことはない
真っ黒に変色したアグラフ これは磨き上げるのは大変なのだ
ピアピットに届くまではさてさていかがなものかと、思っていましたが、いざついてみると修理魂がめらめらさせるピアノだ。
大体どんなピアノでも関係なくねんすうがたてばこういう感じになるのだ。
ダンパーフェルト新品交換
ダンパーワイアーみがきここ止音に大きな影響があるところだ、さび付いただけで音は止まらなくなる
交換するクロス類は取り去る 筬のクリーニングからキーピンの磨き作業
古いピンブッシュを抜いたら新しいピンブッシュを打ち込んで穴あけ
やっとフレームもおろされて解放状態の共鳴板 乾燥〜湿気等が多いところで使われていると割れが入ったりしている状況が多いのだ
フレームおろし作業 240キロもあるようなフレームをみんなの手で下す。一番危ない作業になる
男衆頑張れ。
フレームボルトを緩めていきます これが外れればピアノのぴん板の状態から共鳴板の状態まで細部にわたり確認
ができる。
弦が外れた状態です弦圧ゼロ状態 50年ぶりの解放というところか
レバーストップレールのフェルトは虫食い
弦を取り外すとダンパーガイドホルダーなんかは埃の山 そうあちこち長年の誇りがびっしり詰まる、これOHに携わる人間は
みな見飽きている。少々の埃では驚かないのだ
芯線系はワイアーゲージで番手の確認をしながら外していく
弦が張りこんでいる状態でまず弦圧等のチェック
ダンパーを取り外したらゆっくりと弦張力を緩めていく
ダンパー系の取り外し
スライド式譜面台のステイの下がバキリとない
s譜面台の破損 。。たぶんろうそく台に足を乗っけたな!!という感じでバキリと割れて抜け落ちている
ダンパーストップレールのフェルトも虫に食われてしまっていますね
この部品は内部ダンパーの挙動を制御する部品だ地味な部品だが大切なところだ
メッキピンにレスロー弦ピンブッシュも新品だ
カワイNO600ピアノフレーム塗装