ヤマハG3オーバーホール 葛飾区O様
サポート系カビ等汚れがひどいのだ クリーニングして1個1個点検メンテナンス
ダンパーフェルト交換
G3オーバーホール開始 共鳴板は飴色に変色 弦はさび付いて芯の細い音状態は完全に尽きたという感じですが
これをもう一度再生復活させたいのとオリジナルよりもいい部品パーツ構成でチューン最高のレスポンスでお届けできるとお思います
譜面台完成
もう一つは駒部分の変色だこれはみればわかるところでもある 音には関係のないところだがきれいなほうがいい
見栄えもこだわりたいところにあるので手間だがせっせと削り込むのだ ここの汚れは気になりだすと仕方がないらしく
綺麗にしようにも弦が張りこまれるところなので手も入らない こういう時にしかできないところだ
ピン板のチェックひび割れ等が生じてないか230個チェック
GP整調作業 細かいところを徹底的にタッチ感触のレスポンスを作り出す作業だ
タッチがさらによくなる 音色がさらに良くなる
GPチューンナップアイテム
鍵盤走りねじれ調整
譜面台は一部壊れ割れかかっているところあり
鍵盤完成
抜群のレスポンスを作り出すシャンク
ハンマー側面際の加工テール加工 治具を作って均等に削り落とす
鍵盤ブッシング。鍵盤左右を制御する重要なパーツ、このブッシングクロスでタッチ感触は変わるのだ
サポートGPのアクション運動の中心的なところだ、
鍵盤鉛の調整 加締め
アクション本体に付随する細かいパーツ系もしっかりと交換、それでないとOHした意味すら持たない
細かいパーツこそ運動系を支える重要なところだ
ピカピカになるアグラフ
フレームボルトも塗装
ヤマハG3フレーム塗装
フレームを戻してボルト締め
還暦の2人の会話は病院の話と血圧の話としびれの話と朝早く目が覚める話に尽きる
ピアノ触っているときだけが幸せだああ
最近さあ血糖値が高くてさ、家で何も食べさせてもらえないのよ、 おらは目が見えんようになっただ
フレームを外に出して掃除
塗装準備
共鳴板乾いたらもう一度研磨し塗装します
共鳴板下塗り
駒もきれいにサンディング 弦が載るところあとからでは綺麗にできない
ニスを落としたら共鳴板表面をサンディングなめらかに綺麗に研磨します ここは心臓部手間をかけます
共鳴板ヤニ化したニスを落としていきます
G3,40年間ご苦労様でした 今度はレスロー弦〜もろもろに至るまでチューンナップされて
さらに進化したG3で向こうまた40〜50年よろしくだ!!徹底的にチューンする
お疲れさんと言いたい!! これからこのピアノ再生2度目のピアノ人生を歩もうとしている
共鳴板スプルス 柔らかい木が共鳴板だ 今まで10トン以上の張力が
のりかかっていた約40年ぶりにゼロの状態だ
むき出しになった共鳴板 これで弦圧ゼロ状態だ
しばらく放置する そうすることによって割れていたら浮き出てくるのだ
フレームを本体から降ろします
弦枕フェルト類はすべて新品に交換されます
各フレームボルト位置と共鳴板中央部をこぶしでたたいてチェック
弦の張力とゆっくりと落していきます、一気に落とすのはNG
膠で湯銭し接着剤として使用 ハンマーはレンナー製
GPのオーバーホールで意外と見落とされがちな個所2か所
一つはこの下の写真だフレームが収まるふちにラッカーラックが塗りこまれているこれはぴあのカマチ部分より少しだけ小さなフレームが入る上から覗き込むとふちが見えるというかふちの見栄えが良くないということだ。しかしこれがのちに雑音の原因となるとはヤマハも思わなかったと思う
年数の経過によりと弾きこむことで塗りこんだラックがはがれ始め雑音となるビービーと響いてしまう
取るに取れない場所なのでほんと頭痛めた〜〜という話はよく聞く
実際取れないのだフレームを上げない限り無理
カビが生えた共鳴板
ヤマハロゴでカールも新品に交換されます
古いピンブッシュも抜くピアノフレームもおろしたい 共鳴板の状態を細部まで見たいところだ
太さ6.9ミリ長さ64ミリのチューニングピン
ピントルク状態も頭に入れておく必要がある
チューニングピンを抜いていく くるくるとゆっくり抜いたところで最後は機械で抜く
こうしてオーバーホールを託されるのは1度のみ、そう1度のオーバーホールにて向こう50年は使いたい
それを考えるとじっくり作業させて頂くのはうれしい 突貫的にやっつけで数をこなすところもあるが、それもNGだ
全体的に張力を均一に落とす
グワンと緩めるのは禁物、ピン板を痛めてしまう
Rビット
ピアノ修理 トヤサン、もともとヤマハ工場いた時代を経て銀座店に
ベテランの世界の人だ
鍵盤ブッシングクロス の交換 ブッシングクロスはレンナー製 世界的に高いクオリティーを持つクロスだ
ハンマー植え込み完了とテールの加工完了と走り調整中でござんす
ハンマーヘッド植え込み 飛び出したハンマーシャンクのカッティング
弦は世界的にトップクオリティーの名門レスロー弦(ドイツ製)スタインウエイベーゼンベヒシュタイン等もこの弦を使用
カビが生えた共鳴板と埃
錆びているバスげんと変色してしまってカビが生えている共鳴板
ダンパーワイアーの取り外し このレバーにかなりの動きの悪い所が多い
カワイでもヤマハでもここは必ずオーバーホールごとに見て修理する必要があるのだ
元々レバーは覗き込んでも見えないところにある、この部分を快調にするとタッチ感触は大幅にUPする、センターピン関係の交換は実に面倒なところでもあるが必至なところなのだ
さあこれからが細部にわたり見ていただきながら完成まで楽しんでいただきます
弦ピン等を取り外したらフレームボルトを緩めていきます