ピアノ修理お見積金額

弦ピン交換170000円
各クロスパンチング等も交換32000円
鍵盤ブッシング40000円
センターピン交換44000円
ダンパーフェルト交換28000円
レバースプリング全交換30000円
ハンマー整形ファイリング18000円
鍵盤はがれ膠剥がれ修理18000円
アクション総合調整22000円
調律30000円
運送36000円
合計468000円(税込)
納品時の調整調律含まれます

磨き上げたロッドバーはここにつくのだ。まるで隠れて見えないところなのだがシフト時重要な役目を果たすのとクロス摩耗を軽減

フクヤマピアノアレキサンダー   世田谷区Y様 ピアノオーバーホール再生

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共鳴板1枚!にしなければならない音の心臓部です

弦を緩めたら弦の取り外し作業

毎度慣れている作業なのだが初めての緩めは緊張する 1台1台全く違うのだ同じ機種でも環境の違うところで50年は全て違ったピアノになる

アレキサンダーピアノフクヤマの中でも相当に古いモデルだ
外装は年数相応の状態でビンテージっぽくてかっこいい  当時マテリアルメイドインジャーマニと書かれてあるモデルがほかでもあった
ドイツ製ヨーロッパにピアノつくりをトテモ意識して作っていた時代、プレートも凝ったつくりとなっている
なかみもシッカリ組み上げられているところが今のピアノと大きく違うところだ

鍵盤バランスキーピン磨き

新品弦を食い止めるのはやはり古いフェルトでは止まらない
新品に交換だ

ダンパーフェルト裁断
ダンパーレバースプリングも新品に交換されたので最高

スプーンの交換

完全にスプリング系は腰が無くなり全く効いてもいない

脚がぐらぐらで接着はがれを起こしているために再接着

弦フェルト新品

アレキサンダーのパテントも取り付け

棚板を取り付けていきます  腕木接着

埋め木用のスプルスもティーパーに削る 共鳴板の割れの幅より大きく用意する それをハンマーでたたいてティーパーの溝に入るようにする、ボンドをつけて接着押し込む するとハンマーでたたかれた部分がボンドの湿気によってふくらみ圧着する

ハンマー整形ファイリング

なんとしても当時のハンマーを再生したい

黒鍵盤接着はがれ

アクションの整調作業が始まりました

ハンマーはこれを使える物ならばつかいたいなああと思っている  当時そのままの音色が再現できる

ロッド磨き

まるで内職しているみたいな時間が延々と続くのだ

2月4日ゆきか〜〜〜さて帰ろう

ダンパーロッドサビサビで

部品を細部まで分解点検していくとあらゆるところに不具合が起きていることがわかる
こういうところは分解して初めて分かるところだ
スプーンの先端が割れているところが多く交換しておかなければならない

ダンパーレバースプリングの交換のためにレバー部品を取り外す

各部フェルトクロスも完全にダメなところも多く1個1個確実に直してかなければならない

アクション分解修理

アクション(ピアノのからくり運動部)ここが完全にダメだ オーバーホール
既存の部品を何とか動かしたい当然スプリング系〜フェルト系の摩耗も考えて
地味に地道に直すしかないんだ

チューニングピン弦圧着こき下げコキアゲ作業終了  ヒッチピン打ち込みおろし

ビス関係はしっかし締め上げる

コキアゲこき下げ

みがいたプレッシャーバービスも取り付けていきます

細かいパーツプレッシャーバー等磨き

弦ピン張りこみ作業  張りこむ弦はレスロー弦ドイツ製 歴史を培ってきたトップクオリティーの弦メーカーだ

ヒッチピンフェルト交換弦枕交換

チューニングピンブッシュ打ち込み

ピン板の割れ修理 

シッカリと圧着されるスプルス 

共鳴板修理 共鳴板の割れに沿って刃物を入れていく、いわゆる広げていく作業埋め木用のスプルスが入るように
ティーパーに掘り下げる 

共鳴板割れあり

ここだけピン板割れあり

フレームを下します

フレームを取り外していきます 

ワイアーゲージをとりあえず図っておく 余り参考にはならないすでに引き伸ばされているので
張りこんだ時の太さよりも細くなっているからだ

チューニングピン抜き作業

ピアノ本体を寝かして弦を取り外す作業 一気の弦の緩めは禁物だぴん板共鳴板駒フレーム等を痛める原因にもなるので
ユルリとすこしづつ張力を緩めていく

こういうピアノは今となってはめったに見ることも弾くことも出来ない 希少なフクヤマピアノとしての財産ともいえる
ピアピットは特にジャパン製が好きなのだ!!マテリアル・・・・・・・この文字を入れなければいけなかった時代としては
悔しい思いをフクヤマピアノもしたに違いない、今でこそカワイヤマハ、世界にとどろくメーカーになったが当時はヤマハもアメリカで苦労した時代があったらしい、  その後フクヤマピアノとあのマテリアルの文字ロゴはどこにもつけないブランドとなった

膠切れ、そのほか虫食い等も発生していていい状態ではない 当然この年数経てくればあたりまえのことだ
金属は劣化しクロス類も腐り 接着されている膠も切れ始めて当然のピアノだ、たいてい捨てて廃棄されてしまうなか何とか
2013年まで来たぴあのだ、これも珍しいことなのだ 

アクションにつくバットスプリングも完全にへたる

頂いた戸はここに使用

現在建築中の奥の倉庫内

外装はこのままで中身重点的に動かして使いたい 部品も古いところあるので各部慎重に作業しなければならない

アクションを分解する前にすべての部品ナンバリングをする

御父様が残してくれたピアノアレキサンダーよみがえるのはもう少し先だがそれが楽しみなのだ  あの元の何も変わらない部屋に入る
外装は触らず中身重視の修理を進めていく 外装はこれ歴史がありビンテージなのだ 

まずは中身の掃除から始まる 虫食いの残骸等きれいに掃除器で吸い上げる

アクション欠落部品はないが特にスプリング系が既に劣化してスプリングではなくなりただの針金状態になっているのだ
フェルトクロスもムシクイにあっている

分解するごとにしっかり各部の点検とどういう状態になっているのかを把握しながら分解する
ビス系もとにかくもろくぼろっと行く可能性もあるので慎重に作業が進んでいきます

バランスパンチングクロスも同様に虫に食われてしまっているのだ  まあびっくりはしないけど虫食い恐るべし

鍵盤を上げると下は虫食い クロスパンチング原形をとどめないほどに虫に食われてしまっている

鍵盤キャプスタンのクロス系は虫食いと膠切れでぽろぽろと取れてしまう

アレキサンダー分解だあ  弦は切れている 弦圧〜ピン板駒共鳴板までしっかりチェックする必要がある