ヤマハU3    修理オーバーホール     宮城県丸森町K様
これからオーバーホールに入ります
弦~ピン等交換してもう一度新品時のように使えるように修理していきます
古いヤマハU3、通常なら買い替えですね。といわれているピアノ、そんなことは無いのです
そりゃ、40年〜も経っているが直せば使えるということは、今PCが普及しておかげで、ユーザーさんも承知してきているようだ
音伸び等華やかさも薄れてきている音
もう一度パワーを持った音に戻します
ユックリ弦の張力を緩めていきます
口棒を外していきます
ほこりが詰まってました
各部のチェックはノートにとっておきます
バランスキーピンが錆びています
修理に戻る
この年代のものは素のまま使うことは以外に困難
デモ手放せない、しかしあえて中身の換装にチャレンジすることでオーナーに究極のアップデートを堪能してもらおう
とピアピットも気合が入る一台だ
中身(アクション部分は、そのまま再生して使う)所に一番尽力を尽くす所だろう
弦〜ピンは新品に交換されるためにおのずと響きは確保されるのだが
発音に当たってのアクションの動きは40年前のものをいかにすばやく動かすか!という所に
あるでしょうか。


こういうところは見える所でもないので
案外気が付かない酷くなると鍵盤の木(バランスホール)
にも干渉し始め鍵盤のバランスホールをも犯してしまう
そうなると大変なのだ
230本のチューニングピンを手作業である程度緩めていきます
ある程度緩んだらデンドリでユックリ抜いていきます
今度ビルトインされるチューニングピンは現行のクロムモリブデンむき出し
のものではなくメッキピンに変更されます
鍵盤木口交換
ピアノを寝かして底板を外していきます
このときビス系はほとんどさび付いています
全て新品に交換します
フレームと響板だけにしてから弦圧をはかりチェックします
弦を張ってからはげんあつの調整はとても困難

フレームボルトが折れた〜
ピンブッシュ抜き
ピアノ本体裏側の掃除
ピン板状態とても良好
フレームをとめているボルトを緩めます
ピアノ下部分のフレームのボルトはサビ付き
外すのがこれまた大変。
ボルト折れ抜き作業
これがまた大変な作業です
ズボズボドリルで半分残ったボルトを抜くのですが
穴は大きく掘り込みます
ウメキ、ボルトは上から差し込まれますが
穴は横穴を掘りこみます
うめきも一番硬い目に開けます
しっかりボルトが食い込むようにします 補強もさらに丈夫になります、フレームですからね、
黒檀了解しました〜〜〜
響板塗装 レンナー製のニスを採用
分解されたペダルを磨きます
ピアノは響板が命、
フレーム塗装準備開始
わずかなサビも削除してからの作業です
そうしないと塗装が乗りません
塗装が乗った部分を今度は削り落としていきます
スタインウエイ純正金粉でヤマハU3のフレームを塗装
ドイツのヤーン製黒檀鍵盤 最高の黒檀です
ブライドルテープの交換作業
ヤマハU3のフレームいれ
正確にフレームを傷つけぬように元の位置に収めます
遂にピアピットもストーブ点火
フレームボルトが締めこまれ、ピン穴掃除
弦枕も新品に交換されて弦を張る準備
ピンホール穴あけ
ピアピットの看板
オヤジのしゅうりや!
これでピアノ屋だと思う人はまずいないに違いない
金沢能登昭和博物館
ダンパーフェルトの交換
弦を交換すればダンパーフェルトの交換はセットだ、
何十年も経っているフェルトでは新品弦の振動は止めきれない
1個1個手作業になります
バス弦を張って行きます
ほぼ毎日張弦をしているので
何のことない
なべさんが廃材でまた何かを造り始めた
ピアピットできていらいの初めての看板だ
なんと製作時間1時間!!!はやっ!
やはりこう見ると新品はいいなあ
きもちいいやね!!
ブッシングクロスの交換
部分部分ですがきりがない
中音部中心に交換・・・・・本当は全部交換したほうが吉
音色造り
やや柔らかめの抜けのよい音
パワーは十分あるために結構柔らかでも鳴り響く
ひとつが直ると隣が気になり
また隣を治すとその隣が・・・・・・
ハンマー整音
ピッカー片手にハンマー1個片面
細針を入れていきます
50年物のハンマーです、硬化が進みコキコキ
になっていますのでそれをほぐすことから始まります。

年数が経っているので常に膠切れをかくにんしながら作業を進めていきます
遂に全てのブッシングクロスの交換
ナベサンから、のぷれぜんと〜