シードマイヤー(ドイツ製)
80年〜90年物のピアノです
カワイが10年ぐらい前にパテントを取り販売したが、これとは全く別物です
昔ながらのシードマイヤーの音色はなく今のかわいの音にはがっかりしましたが。ここに来て本場のS、マイヤーに合えるのは最高です
外装はパーツの欠損あり
。早速弦のはずし〜掛かります
象牙も部分部分かけていたり剥がれていたりします
当然年数相応でしょう、100年近く経つわけですからおかしい所がないということはない
やはり動きが悪かったのでしょうか何とか動かそうとした後が・・・・・
こういうところも滑らないと無理でしょうね。、それまで手を加えていたT調律師さんも大変だった所が随所に見られます
シードマイヤー
弦圧の調整、全く弦圧がないマイナスをプラスに戻さなければ
しかしこの年代のものは大きく弦圧を加えるとならなくなってしまうんですね、ここが大切な所
ナンダ?木が詰まってる
細かく弦圧をチェック
どこをどのように削りだすイチを特定
キャスターがもげてます
やっとはずれた〜〜底板
むむむ・・・・なんじゃこりゃ
年数が年数なために分解するのに
慎重を極めます
正確な位置を特定して削る
つぶれたキャスターの穴の修理。
響板の古いニスを落とします
ここまでべたつくと当然音に影響してきます。完全に響板塗装の劣化です
これだけ色が変わります、
響板ニスは音にも関係ありますが
一番の目的は響板表面の保護と湿気から響板を守るのが目的です
駒浮き、剥がれ修理
弦で押さえつけられている時は見ても解らない、ひどい場合のみ雑音としてでたりもする
ここまで行くと接着剤の劣化によるはがれ
響板塗装
フレームのわずかな錆を落とさないと塗装が乗らず剥がれ落ちてくる
金粉はスタインウエイの純正の金粉
一度昔オーバーホールされています、いつごろかわかりませんが
フレームの折れがあり、リベットが打ち込まれ補修跡があります
シードマイヤーの外装
あちこちツキイタが剥がれ角がほとんど剥がれていたり欠けていたりと、これまた大変
下地造りからの作業です
この年代のピアノは99%剥がれている
これはメーカー関係なく100年近いピアノはみんな剥がれている
下塗り塗装
天屋根部分、このようにトラメ(タイガーストライプ)が出ている
非常に硬い部分を使っている
そしてまた研ぎを入れていきます
棚板もきれいに整えます
既に塗装が終わってた・・・・・し
欠損部分の復元
細かい細工もお手の物
新品になったシードマイヤーが楽しみだ
鍵穴周辺がつぶれています
ピアノ修理といっても家のリフォームに近いものあり
ブッシュはヤーン製 国産のブッシュでは対応できない
外装が徐々に出来上がりつつあり。
鍵盤蓋の内側、あまりにも木目がきれいなために
ブラッククリアーで木目が透けて見える塗装をあえて施しました
ベタ塗りではもったいない。しかし他のパネルとの調和を図りさりげなく上品に高級感を損なわず
完成
頭に髪が伸び始めた
音出しが待ち遠しい
これは発明かも、見事に機能している
象牙漂白、
手袋をしないと手がとけるよ!!
ロッドの錆を削除
鼠侵入ガードも破れていたために張替え
ダンパーレバー2個のビスの調整で傾きを作る
何でも恐ろしくめんどくさい
今までの作業で一番困難を極めている所
複雑な寸法に1本1本あわせていきます
既に7日はかかっています
ユックリとした作業地味すぎる
でもとても大切な所慎重にあわせ取り付けていきます
シードマイヤーのダンパーフェルトが付いていきます
実に複雑なダンパーで、大変、時間が掛かる作業です、
シードマイヤーハンマー付け
田中調律師さん御来店。
オーディオマニアからの発注
リン銅線でダンパーレバースプリングを作る