ヤマハG2E ピアノオーバーホール 浦安市O様
お待たせいたしました
ヤマハG2E 40年以上の歳月を経て今オーバーホールいざ。比較的オリジナルコンデションを保ちつつ40年以上経ったピアノ
欠落ぶひんもなく良好、とまではいえないがそろそろ限界の域に来ている
年数歳月を感じさせる譜面台、いったい何冊の楽譜が載ったことだろう
弦はさび付いています、
チューニングピンも赤錆でいい状態ではありません
ダンパーヘッドもつやも無し
響鳴板完全に変色してしまっています、カビ発生
鍵盤にもひび割れ発生、意外に少ない、普通ばりばりになってくる
さび止めのクールをじかに置いたためにフレームが変色
意外に多いこのケース
まずはダンパーヘッドの分解はずし
本体より40年ぶりにはずされた
ダンパーヘッド
光っている部分はダンパーヘッドが乗っかっていた場所
弦をはずす前の弦圧チェック
20トンもの張力をユックリ緩めていきます
緩めるのもピアノに負担もかかる
新品時張力をかけられそれから数十年ぶりに張力が緩められる
時間をかけて緩めていきます
緩んだところでいったん放置
フレームを押さえつけていたボルトを抜き磨いていきます
響板のニスを落とします
下からキレイな響板が現れました
弦もボルトも抜きとり完了
GPの鳴りを作り出すアリコート
ダンパーヘッドの変色
磨いたダンパーヘッド
フレーム油分~スラッジ洗浄作業、フレームの塗装前の作業です
アグラフもきれいに磨きました
フレームをおろす作業
みんなの手が必要です〜〜
ヤマハG2の響板この色まで劣化するとべたつき、音色に大きく影響します
すべての古いニスを落としていきます
落とす際に強烈なシンナーのにおいでピアピット充満
ここまでの作業で頭が痛くなってきたので今日はやめ
塗装前のフレーム
ダンパーフェルト裁断
G2響板
サンディング(塗装準備)
ダンパーフェルトだけではなくその間につくフェルトも交換します
ヤマハG2響板下塗り塗装
ペダルもきれいになりました
響板さらに研ぎが加わります。音に大きく影響する響板、ざらついていてはいい音は到底キタイできない
研ぎ澄まされた面で音を響き渡らせるところにピアノの面白いところがある
これらはギターでも一緒だ
出来るだけでこぼこを少なくするために時間をかけて研ぎだす
研ぎ出しが完了したら本塗り前に
ヤマハデカールを貼り付けます
ペダルBOX出来上がり
ひび割れた鍵盤をすべて剥ぎ取ります
バランスブッシングクロス、はがしまえ
赤いクロスがそうです
鍵盤ブッシングクロスはレンナー製(ドイツ)のカシミヤクロス
フレーム塗装、新品に仕上げます
バランス部
夜フレームの写真を撮ると赤く写る
こんなに赤くはありません金色です、
駒部分の磨きここはウルトラ手作業のきわみ
物作り、修理、OH、などは誰かに見てもらうことで、やりがいが生まれてくる
ここはいろんなOBが顔を出し、所先輩方がぶらりと遊びに来る
いろんな先輩からさまざまな意見を伺える絶好の機会になる人と人との交流の場になる。ピアピットのルールを自分達の手で作り上げることも、お互い実はその人間を
尊重しているから、である、私たちは
ピアノ修理に伴い先輩方の意見、今まで勉強してきた本、実技もとても重要な
所だが、何より自分達をスキルアップさせる、アイディア、発想、想像が非常に重要な鍵になっているからです。
駒部分もキレイにクリーニング真っ黒だった
駒もすっきり、ワイアーゲージを示すナンバリングも新品に打ちかえられます
長年の弦の張力でベアリングした部分の鋳物に弦溝がつくとバンバン弦が切れやすくなるのです
フレームを本体に入れる前に砥石で弦溝を整えます
フレームを収めボルトを締めて弦圧のチェック
バランス部のブッシングを交換したら今度はフロント部の交換、
ヤマハG2ピンブッシュの打ち込み
弦枕整作
レンナーカシミヤのクロス、最高のすべりとスムースな動きを
実現してくれる
ヤマハG2弦はり開始、ピアノ線はドイツのレスロー社のミュージックワイアーが張り込まれます。
元ピアノ
の基準でオーダー
ハンマーテールサイドを加工します
ハンマーシャンク取り付け
取り付けたらシャンクのハシリ作業
GPダンパー〜ここは作りこんでいく過程でフェルトを貼り込みながらの作業で