ピアノ工房ピアピットアポロA360 木目 象牙、総アグラフ 修理 国分寺市I様
アポロピアノ、形こそスタンダードだが中身は最高の仕様を持っている
外装も色やけも少なく良好
中身、弦は死んでいる所多し
総アグラフを持っている
一見そのままで使えるかのような、しかし音質落ちは大きく直し必要だ
パッと見た瞬間に出来上がりが解るピアノだけに期待度は大きい
外装などは何年でも使えるが、中身はそうは行かない、金属の劣化はスタインウエイでもとめられない
、そうです同等に劣化するわけで、響きの世界はやはり響いていて欲しい、所に欲求は押し寄せる
アクションがナンカおかしい。。。。と、気付きながらアクションボルトを緩める
子沢山ヨシハル氏、やっぱな〜、なんとかろうじてアクションボルトで
位置が止まっているだけの状態
とにかくビスというビスがユルユル〜〜〜〜
アクションブラケットを持ち上げただけでこのように動いてしまう
これは大変だぞ、、慎重に抜かないと傷つくよ
既に傷が付いている〜〜〜〜
グタグタの状態でアクションを入れたか?
ユルユルのピアノこれではイケナイ
まあ原因はわかったとして弦〜ピンを抜こう
一生懸命磨いた後あるんですがすみません弦〜ピンは捨てさせていただきます
ピンを緩めていきますそうすると、ゆるい所をチェック
フレームをおろしてみてみないと解らないがチュウニングピンが打ち込まれているピンホールの割れ
も原因に考えられるためホールをじっくり見てみます
ゆるいのは全くダメ〜です、ペグがユルユルだと思ってください、弾けば狂います止まらないので
あっそうそう忘れてました、お兄ちゃん何でも手伝わせますのでキケンな弦はずし以外何でもどうぞ!
赤くチョークが付いているのはゆるい所
ピン板をいためないようにユックリ抜き取る
フレームが降りげんあつが掛からなくなった響板
するとじわりじわりと隙間が・・・
響割れだ、ここのチェックを怠ると後、手は全く入れることが出来なくなる
細かいチェックのところだ、何事も見逃さないようヨシハル氏
目を皿のようにチェック、重箱の隅をほじくっている所
なんと駒浮きまでしているのだこのように紙がスッと入るのだ
弦の圧により古い弦が張られているときには全く見えないところが弦圧をなくすことにより、鮮明に
見えてくるところだ、弦が乗っている場合よほどの割れ以外はプロでも見分けは難しい
駒浮き割れ、ここを通して響板に弦振動
を伝える所、割れ剥がれていては
全く意味を持たないのだ
確実に紙がす〜〜〜っと入る
わずかな隙間も見逃さないお坊さんです
ミドルエンドのところが浮いている
しっかり弦振動を駒を使い響板のひびかせる
ビスを打つ、埋め木をする
こういう風に思いもしなかった症状が現れる
これ修理人ならではのこと、ここまで分解してはじめて解る故障
木は動く、接着は必ず切れる、
トマトサイダー、意外と美味いのだよ
ピアノフレームと響板の関係は絶妙でなくてはならない、単に弦を張るための鉄骨ではなく、弦を鳴らす、響かせるしなやかさが必要だ
特に日本製のフレームは丈夫過ぎるくらい丈夫に出来ている、スタインウエイはかりそめなバランスで収められている
違いは、スタイン、ベーゼン、等のフレームは弱い、弱いイコール悪いのではなく、折れやすい、といえば心配になるのだが、しなる所に
音を伝える響き、音伸び、サスティーンを作り出す、この部分はもし折れた場合お客さんの家にての修理と行かない所にあるのと、メーカー保証
という所に工業製品か楽器かの違いが出てくる。安易にスタ、ベーゼンの弦をバス弦だけ一気に外すとフレームがドカンと折れる、ヤマハカワイは折れない、丈夫なのだ、しかし工業製品化しているために、細くする所にいい顔しないところも感じる、メーカーの責任だといわれてもしょうがない
しかし本当はヤマハでもカワイでも絶対にかりそめのバランスで造りたいと思っているに違いない
ウ、ウ、ウ、、ウルトラマンだ。
落書き禁止!!
ピアピットはこうして自社でチラシを作るが
これで精一杯なのだ、これ以上は経費がドカンと掛かるので
すれない、B5の大きさだから他のチラシにまぎれて
ほとんど気づかれない、案外レアなチラシだ
唯一の宣伝アイテムだ、チラシの量が少なすぎなのだ
チラシを作るのはナベサンの仕事だす・
磨きこまれるアグラフ
歯ブラシ等を使いゴシゴシ、薬品で落とすのだがピカールは使わない穴に入ると錆びこむ
可能性があるので特殊な薬品を使うのだ
綺麗になったがまだ作業途中
ナベサン中途半端な磨きで駄目押しを食らい再度やり直し・・・だとさ
ヨシハル氏、フレームをおろすぐらいからなぜか首をかしげていた。普通なら「よしよし」といっている言葉が聴けなかったのもそうだが
しきりに「おかしいなあ」連発。このあと遂に突き止める真実
ばらし始めてから異変に気づいた義春氏、それはチューニングピンが差し込まれているブッシュだ
フレームとピン板は密着しているにもかかわらずブッシュがフレームを突き抜けている???
フレームをあげないと全く解らない裏側の話だ、「おかしい????なぜに?」
まあ作業は進むわけで、さて入れるぞ。と、おかしさここに来て一気に爆発
ブッシュが突き抜けていたわけは
圧着、密着せずに何かピン板とフレームの間に障害物を挟みこんだ
状態でブッシュが打たれていた、ということは隙間がある
これでは正確なげんあつになるわけもなく、しかしそのまま弦を張り込まれ
出荷され今に至ってきたわけだ。ということはげんあつもバラバラできている。その後そのままで数十年経つわけだ、フレームには20トン近い張力が
かかるわけだ、ゆがんだままボルトが締めこまれ・・・・・
フレームは当然反る、
あわせ作業からのやり直しで
もう一度フレームをあげることに、綺麗にした状態で
ユックリフレームを収める・・・・・そうすると・・・・
各部げんあつがバラバラだ、多いところは5,8もある
通常1,5〜、多くて3を見る。
盛り上がっている所を削り込まなくてはならないが
新しいげんあつをかける分またフレームが下がることを見越し
恐ろしく浮きこんでいる所を慎重に削る
汗汗汗の一日でした、というかまだ途中
レスローの弦が張られるアポロ360
シルバーに輝く弦がまぶしい、
弦を張る、コツはねじらないように張る
簡単なような言葉だが、これが実に難しい
ねじらず張り込むのもそりゃまた難しい
出来るだけねじらぬように張るのが精一杯だろう
THEヒッチピン折れ!!
1本1本張る、もともと丈夫なピアノだし次のOHは兄ちゃんが大きくなり家庭を持ち子供も授かり
それまで到底ドンジャカ使えるように修理を施してあるために大丈夫
でもそれまで私たちは既にヨイヨイになっているなあ、
なんと、えらいところが折れたぞ、ここはフレームに埋め込まれている所だ
金属加工の世界が始まる
まきストーブが壊れ始めた
煙突掃除はOK、耐熱ガラスが外れかかっている
中でマキを焚くとピアピット中に煙が充満する
毎日火災の訓練をしているような状態だ
催涙弾を食らったように涙が止まらず
服は焚き火のにおいで、いえに帰るとやたらとくさい
毎日キャンプ状態だ、ナントカしろと今対策本部
を明日立ち上げ予定。
耐熱ガラスを交換せよ!
穴をもう一度開けなおしヒッチピンを埋め込む
さあ、このピアノのオーナーの登場だ
指先が実に器用なお兄ちゃんだ、今日はナベサンについてダンパー貼りの手伝いでわざわざ国分寺から登場だ
正確に自分でダンパーを切り古いダンパーを剥ぎ取り新しいダンパーを接着していく作業だ
正確な位置に貼る作業だ、指先の動きを見ていても器用さ一押しだ、
細かい職人の気質を見出した、ナベサンから「プラモデルを設計図見て作るよう言われている、この先が楽しみだ
自分のピアノの部品をいじれる、手を入れることが出来る、これはいいことだね、
この目をみよ。
純真無垢な人間の作り出す部品は無限の創造性を作り出す
俺たちには勝てない、といってた(ナベサン)
そう、お兄ちゃんが私のピアノ作ってくれているのよ〜
頑張ってお兄ちゃん、虎視眈々と出来上がりを待つ。のよ
最後はこの下のお姉ちゃんのものなってしまうのか!
おおお、長男なんてそんなものさ、あっという間に
出来上がったものをさらわれてしまう〜(ナベサン談
)おにいちゃんが作っているけど
私のものなの!
このダンパーを握った手はピアノを握っているのとおなじだ、負けた
この写真の迫力は面白すぎ、・・・・・・・おにいちゃんは優しいんだねきっと
ハンマー整形、
ハンマーファイリング作業、アクションにハンマーをつけたままファイルする方法もあるが
センターピンが軸となるバット部分の損傷が怖いので全て外してファイルするのがより均等にファイルできる、つけたままだと肩べりするからだ、1本1本ファイルは厳禁だ、大きさ形が全くそろわなくなるのだ。
面を無理やりそろえるためにコテを使ったりするがNGだ、ハンマーを1個1個取外すのが面倒なのだが、必ず外してファイルしたほうが吉とでる、肩減りは取り返しが付かない
極寒の飯岡
寒い、冷たい、意識が遠のく寒さだ
チョコ、切ない顔だ
左写真、木目が出ないヤマハの鍵盤蓋に
木目が・・・・
書くのです描くのです、素人には絶対に判別できない
精巧さが売りですね
ややジャンクな波をうまくつなぐなべさんでした
何度も音あげ
大君、2度目の修理ご来店
鍵盤上面のカビしみを取るきわめて地味な作業だ
タイチ先生本日もご苦労様でございました
ナベサン遅いんだよ〜早く帰ってこいよ〜〜
将来はピアピットを継ぐことが出来る、タイチクン
ナベサンはゼリーを与え早くも青田買い、か!
「今から仕込んでいけばNO1の技術が作れる、」とか
アポロ360黒鍵を黒檀に変更
アポロ、柔らかい音が出るようになった
ヤマハカワイには全くない音だ、もともとおかしかったタッチを改善するのにやや時間は掛かったものの、出来具合はかなりいい感じだ、
このピアノというかアポロ全体にいえることだが残音を残すという残音まで音響の一部として
造りこまれているところがこれらのピアノの特徴、好き嫌いは当然出てくるが
普通に弾けばきもちいいのかもしれない、ヨーロッパのピアノとして代表的なのはスタインウエイの
バン!て弾くとギャーンと鳴るのとちょっと違うが似た感で作られているフレーム構造の所もあると思われる、350も同様だ、比べてみたがおなじだった。個性的な音色、今やはりこういう色
が求められているのかな