スタインウエイGP 1923年製 弦ピン響板フレーム ダンパー等オーバーホール
ディユアートディプロデューシングピアノ
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これまた大変なピアノが運び込まれてきました
自動伴奏付き、これを触れるのはあのジッチャンしかおらず、というかそもそもジッチャンが持ち込んだスタインウエイだ
アンピコなら簡単に自動伴奏装置をはずせるのだがスタインウエイの自動伴奏は
正直お手上げな調律師がほとんどでこれを正確にいじれる人間は越川氏しかおらんので
早々別荘でくつろいでいる所をたたき起こし
ピアピットに来てもらいました
なんだかさっぱりわからんべ
人体の血管のように走るチューブを簡単に次から次へと
はずすじっちゃん、さすがに手馴れた腕さばきだ
こういうものを全てはずさない限りアクションが取り出せない
自動伴奏のロールだ
上。鍵盤間からにょきにょき出ている
チューブ
これが棚板を貫通しているのだ
アクションがでるわけない。
ジッチャン途中で死ぬな!となべさんから言われていた、・・・・・・なんちゅう事いうのだ

越川氏パイプオルガン〜ストリートオルガン
自動伴奏ピアノ等ふるいものばかりを専門
に直している。
ジッチャン死んだらだれが手を入れるのだ、絶対に死なせない
エオリアンとも言う
遂にでた、アクション部
この鍵盤の長さは尋常な長さではない
ここまで出ればひとあんしん
アクションのセンターピンはやや固めでないとあと大変なことになる。
自動伴奏が付いているピアノは
絶対に装置を触れる人間が手を入れるというのが
当たり前、「出来るだろう」だろう運転をすると
事故の元、ピアピットでもエオリアを触れる人間がいない、ピアノ単体ならOKだけれども、こういうビンテージものは専門職があるのだ、越川氏はそれに精通している
エオリアに関してはピアピットでも勉強させていただきます。
左、部分部分交換箇所あり
弦の張力を徐々に緩めていきます
スタインウエイの場合一気に緩めるとフレーム折れの原因につながります
ダンパー等が取外されました
なぜかアグラフがグラグラ、ワッシャーを入れないと危険
チューニングピンが抜かれフレームボルトはずしにかかる
パーツ位置をしっかりチェック
スタインウエイフレーム下ろし
つりあがるフレーム
ジッチャンが隅々までチェック
響板はがし
さびと汚れ、等を綺麗に削除します
綺麗に塗装が施されました
スタインウエイ響板塗装
均一にきめ細かく吹くために下地はキッチリ
1923年製スタインウエイエオリア  だんだん様になってきました
いよいよフレームを元の本体に
戻します
ダンパーのガイドのクロス交換
これもまた面倒な作業です、
スタインウエイもヤマハもカワイも皆同じ、チマチマの作業だけ
上の白いデコもキッチリ再生されます
フレームを塗ると全て消えてしまうために、デカールを造ります
さすがスタインウエイのフレームはよく出来ていますね
フレームの鋳物がやや柔らかめかつ
細い薄いために折れやすいので
要注意
デカールも元どうりに再生
スタインウエイの弦張り開始
ダンパーの張替え
番手を正確に。レスローが一番生きるピアノですね
元のとうり正確に4週巻く張弦
こちらハンマー昔だと思うが一度交換されている
そして何度か整形されている、ハンマーは小さくなり
・・・・・・・・・・・・・今回も整形だ、最後の整形です
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通常のアクションと異なるけん盤を持つ
スタインウエイエオリア
バランス部分から手前のけん盤長さが
恐ろしく長い、長さがフルコン以上に長く
重さもめちゃ重い、一人では持つ場所手を入れるところがなく、相手がいないことにはどうにも移動できない、

ピアニストが弾くというよりも機械に弾かせる
設計だと思うが、通常人が弾くには弾きにくい
ピアノだ、あえてこういうのを造り、またこういうピアノを買いたいという人がいる
という理由付けがあるからなんだろう
当時の価格が知りたいですね〜〜〜

1923年には第二次大戦中、
やはりこのスタインウエイの筬は一人では入れられない
自動演奏装置が付いている
スタインウエイ、とにかく1回1回のアクションの出し入れは困難を極める
鳴らない弦を再度造りなおしやっと弦あわせ
大変です、
ダンパー付け
調整中に何かポロリと・・・・・
おおおっレバーが落ちてきた、これビス止めじゃないんだ!
面倒なしゅうりだー接着だ〜〜〜〜〜
ニョキッと飛びでたエアー管
ここでGPの達人須藤氏登場
ぎっくり腰の痛みをこらえて参戦
ダンパー調整、
いよいよエオリアンの取り付け体制に入ります、普通のスタインウエイと全く構造〜ビス一つまで違うために
大変です
にょきにょきとでたチューブの間のビスを取り付けます
ピアノの下にもぐりこんでの作業です
目茶疲れます
腕がパンパンになります
上からジッチャンの厳しい
指示が飛ぶ!!!
いじっていると大体ではあるがどのチューブがどこにぐらいは
わかるようにはなるんですが、調整が人間弾きの調整ではなく機械弾きの調整がわからない
ここまで来るととてもピアノの中の構造とは思えない
機械むき出しだ。確かに恐ろしいほどの精度の高さは
感じることは出来る、がいじれないm
調整できない・・・・・・・・・

私たち調律師が出来るのは通常の調整のみだ
いい勉強の機会を与えてくれた
ジッチャンに感謝
ぐるんぐるんと回りだす、カムシャフトのような所
でた!巻物!
今日一日かけても調整は終わりそうもない
本当の名前は
スタインウエイディユアートディプロデューシングピアノ
という長ったらしい名前だ
アンピコA,B アンピコロンタイマーも直せるジッチャンだ