フクヤマ&サンズ修理 カスタマイズ
入荷しました、これから修理に入ります、このモデルはかなりいい部類のフクヤマですね
当時いろんな所で作ってました、部品等もしっかりしています、しかしこの年数を経てきています
オーバーホールを施します
もう一度お子様に伝えてほしい一台ですね
今では中古でしか見ることが出来ないモデルです
弦はずし作業開始
昭和40年製 富士楽器ベルトーンのフクヤマです、
OEM生産していた会社でフクヤマ自体は工場は無いため、ベルトーンを作っていた
富士楽器に製造依頼して作ったピアノです ネームをベルトーンと入れればまさにベルトーン
その後東洋ピアノに吸収され同モデルを作っていますが昭和40年~43年は合併吸収が盛んな時、それ以上
は解りません
鍵盤筬の深さを変えられる仕組み、ペダルのばね強さを変えられる仕組み
などはまさにベルトーン、これらは富士楽器の特許がフクヤマにもそのまま
つけられています、このランクの機種しかつきませんが
鍵盤もこのように汚れてきています
象牙は漂白、黒鍵はバフ掛け
プレッシャーバー磨き前
こういうビス類までチャンと本体からはずし
磨きをかけます
プレッシャーバー磨き終了
フクヤマ&サンズ、ペダル部分分解作業
ここはピアノを寝かしての作業となります、寝かし底板をはずすことにより、より細かい点検が可能になります
はずされたペダル窓とペダルが取り付いている底板部分
このようにほこりが固まっているのとフェルトクロスが虫に食われています
底板のビスもこのようにさびてしまっています
ペダルを分解していきます、ついでにクロス、フェルトを交換します、
こんな所は見えないところですが
そこは手を抜かない
小さな部品一つ一つの交換により
最後の出来上がりに影響します
ペダル下部分のクロス
今回はチョットマニアックに
更に雑音の軽減と踏み込んだ時の柔らかさを作るために、厚手の密度のあるフェルトを採用してみました、
今まで付いていたペダル下のクロス
象牙鍵盤のバフ掛け
弦が乗るベアリング部分ここがさびていると
弦の渋滞を招き断線の原因にもなります
1ペダル窓クロス部分、クロスフェルトのコンビネーション、特注
底板の化粧板がぺろリンと剥がれています
接着ー
モズライトのギター米のコレクションだ、寺内武の音がする
バス弦を張れば調弦終了、後は編みこみ
続く
プレッシャーバーを取り付けに入る(弦枕を忘れずに)
チューニングピン打ち込み
鍵盤いれ
大まかな整調開始
ダンパーも張替え次に来るのが止音調整
これがまたたいへんな作業です
フクヤマのこのタイプはこのスクリューにて鍵盤の深さを変えることが出来ます
このような細工も今のピアノには無くグランドの筬にまねたものでしょう
これは私達にとっては好都合
さて、いよいよ外装に着手
これまでは当たり前の直しの世界
これからはセンスの世界
カスタマイズに集中
きじ目を完璧に整えてから下塗り
腕木等かっこよくカスタマイズ
グラディーションにより宝石のように木目が引立つ
芸術だ、アートだ、カスタマイズだ、
カンナ&ワカナスペシャルに変身だー、かっこよすぎる・・・・・
外装パネルのツキイタ剥がれ発見
いたるところが剥がれ始めている
接着圧着