ニシカワピアノ  ウエスタン    戦前物
ニシカワピアノです、ヤマハとともにピアノ製造でやっていたピアノです
アクションはヤマハNO2同様ですがハンマー系がやや異なります
約100年ぐらいはゆうに経過してます
形こそNOシリーズと同じラインを持つぴあのです
しかし足部分パネルなどはデザインをすこしかえたものが与えられています
しかしふるいというよりよく現存していたものだと感心しながら、日本が誇るピアノとして
残して生きたい機種ですね
群馬県大田市Hさま
すでに弦ではなくただの金属に化したワイアー
修理に戻る
鍵盤下、恐ろしいほどの虫食いでボロボロな状態
クロス系は形をとどめていない
キーバックレールフェルト
本当は見た目でも厚さがあります
弦の張力を均等に少しずつ緩めていきます
先ず掃除
天気がいいために漂白
磨き前のプレッシャーバー
ブッシングクロスの張替え準備、ふるいクロスを剥がします
いい感じに象牙漂白
ピアノ裏側掃除
アクションボルトも磨かれ綺麗になりました
鍵盤のカマボコも予想どうり剥がれ接着しながら
サンディング
できあがったらナンバリングうち
ぬううううううううううっ!おぬしやるな
気晴らしに何気にバトミントン大会が始まる
アクションの部分から修理始まりました
各部品をばらしていきます
ダンパーのワイアー
ダンパーレバークロスに穴がぽっかり
全て張り替えです
このスプーンの錆が緑色のダンパーレバークロス
に穴を開けます
穴が開くと音がでません、鍵盤が下がったまま戻りません、弾けません
RODのみがき
ダンパーレバークロス交換
バツトスプリングも折れています。88全て交換ですね
これは見ただけで使えません
センターピンも交換
クロスも抜ければ交換、
響板割れ修理
響板は心臓部、割れていては始まらない
フレーム塗装
細かいパーツフェルト等をカットして造ります
下、手前の赤いフェルト部分等細かい箇所になりますが
交換作業。見えないところだからこそ大切
バットスプリング交換、
アクションを1個1個ばらし細かいパーツの磨耗をチェックし交換していきます
ピン板割れ修理
めくってウラまで細かくチェックされる
ニシカワピアノのアクション
ハンマー系は何とか修理成功
ニシカワのダンパー系の修理に移りました
本当はアッセンブリを全て新品に交換してしまう手もあるのですが
部品の形状も変わってしまうために、できるだけオリジナルにこだわるのが価値を高め
歴史を継承する意味でとても大切なことだと思います
ダンパーのレバーについている小さな部品、のクロスを交換
見えないところですが大切な所です、というか大切な部品ですね
ウエスタンです。
ピン板割れも修理します
きょうばん割れ名刺が立っている所含め六本の長い割れしゅうりします
割れを埋木し響板の古いニスを落とします
そしてサンダー掛け
ニシカワの響板塗装
弦圧を見ながら出しながらフレームを収めていきます
ピンブッシュ打ち込みと穴あけ
もともと番手記載がないので
ヤマハNO2と同じ弦番手選定で行きます
棚板ばらし
棚板等
弦も張り終えいい感じです
弦はレスロー(ドイツ製)を持たしました
さてこのピアノは直したらどういう音になるのか
楽しみです、ヤマハNO2とは違うおとかも
音の心臓部完成近し
ダンパー新品装着
ダンパー調整
ハンマーストップレールフェルト交換
鍵盤ブッシング調整
整調に余念がない飯本さん
ハンマーも新品装着され音だしにこぎつけた
音量たっぷりのすばらしい音だ
ご機嫌ですよ〜〜〜〜今しばらくあと1週間で完成予定
サイドテーブルの塗装
たまに時間があるとやってくれたりもする
整調によねんがない飯本さんです
義治氏もキッチリチェック
ニシカワピアノ、このピアノ現存している台数は限りなく
少なく中古市場でも関西で1台出ているだけ
ヤマハNO2は結構台数が中古でもあるのを確認
しかしニシカワはほとんど無いんです

貴重な一台でしょうね、おそらくあるとしても音がでなかったり
廃棄寸前状態なら日本でいくらかはあるかと思うが
このようにオーバーホールされたニシカワはほとんど見たことがない
う〜〜〜ん欲しくなってきた、

ない、となると欲しくなるのがこの物質的な面で恵まれた日本人
気質なんでしょうね。