向こう40年は使える弦
最高の鳴りをお約束します
ディアパソン125モデル ピアピットカスタム
もう一台のU100、甘い鳴りでしあがりそうだ、下律が始まっている
ダンパー取り外し
それ相応のふる〜〜〜いディアパソン125 元は黒のボロボロピアノでした。もう一度使いたいというのと
鍵盤蓋が丸くなくかくかくしているところが、今では全くない形なゆえに捨てられず。このオールドディアパソンをもう一度よみがえらせたいということで外装フィッシュは黒を剥離して下地も木目を生かした色に変更
そこだけ調子が悪いのでそこだけということはないのがこのオーバーホール
同時期に同じ部品を同じ時間にまで同じに取り付けられている1本が調子悪くなれば全部と考えたほうがベストだ。
弦張り完了
レスロー弦(ドイツ製)
最高の弦です
改善に向かっている125
ウイッペンのセンターピンからの測定の結果
うしろのキーバクレールクロスに原因があり
貼りかえるることにより改善
というわけで。アクションをもう一度分解してセンターピンをすべて新品に交換します
原因は各部からくり部分のフレンンジに入るセンターピンの滑り動きがほんのわずかに悪いのを
見破り全交換となりました、この部分の感触は相当な感覚が必要とされる
ナベサンは見極めていたということになる。まさにすごいとしか言いようのない感覚だ
磨きこまれたバランスフロントキーピン パンチングクロス交換
オーバーホールと言えばばらして掃除
新しいパーツを使って組む、そんなイメージ
しかしプロが行う作業はそれだけではない
調子が悪い原因を徹底的に追及して探り見極めていく、そして改善すべく必要な作業を確実に行う
ただパーツを取り付けるだけでなくよりいい調子のよい状態を作り出すべく作業が満載なのだ
ウイッペン関係ここはスプリングセンターピンとも交換したい
カスタマイズ、このベースのディアパソン、いかにしてすごいいいものに仕上げていくかがポイント
最高の部品等を取り揃えてカスタマイズする。ここは時間がたっぷりと必要になるし
持てる技術をすべて注ぎ込みのに絶好の素材となる
駄作なものは絶対につくりたくないし。みな同様の時間を割きこの作業に取り掛かっている
ピアノをより素晴らしいものに仕上げて提供しなくてはならないし責任も同時についてくるのだ
妥協は許されない。こういうところが実に面白い儲け云々は2の次になってしまうところがピアノプライベーター
のいいところでもあるし悪いところでもあるが。よきピアノは永遠にいいピアノだ、と評価されたいし
自分たちも満足のいく内容で届けたい気持ちが時間をさらに食っていくがそれでもよし。
鍵盤を黒檀に変更 まさに最上級の仕様となる
こういう古いピアノって最近とても面白い
このピアノの新品時なんて私でも1歳2歳の世界だ
直している人間んとってはこの世に存在すらしていないのも、不思議な感覚と言えよう
先輩が残したピアノを次世代が引き継ぐ
すばらしいと思う
張弦作業開始 この作業はベテランでもまる2日かかる作業(早くて)
チューニングピンに弦を巻き込み打ち込んでいく、次のOHは40年後、責任を感じる作業だ
じっくりと進めたい
この角ばった鍵盤蓋がいいのよ、かっこええし
黒鍵盤は黒檀に変更したいねやっぱ
このハンマーは捨ててしまいます
ディアパソン今度は最高のハンマーを特注
スプリング系の交換
50年ものです、半世紀たつディアパソン2本ペダルがそれの証
当然中身もすてて新しいアクションを持つモデルに変身させます
ナベサンが調律音上げ中
わずかな違和感を感じていた
このピアノを塗装出す前に
触っていたナベサン
何かが違うと出す前と帰ってきてからの
ピアノとみてすぐにわかったようだ
徹底的に調査し手を加えることにします
これから順を追って中身のオーバーホールへと移っていきます
弦はやはりレスロー弦でしょ、ハンマーはアベルがいいかな
今回チョイスしたピアノはピアピットに2年以上放置されていたピアノで、捨てるにしてももったいないし・・・・
直すにしても今は時間がないし。等いろいろ後回しにしていたら2年たってしまった。
昨今のピアノにはない丈夫な作りこみと当時の熱いピュアな精神が入り込んでいるピアノだ、
無駄にコストを落とすことを目標に追いつめた現代のピアノではなく当時部材の豊富な時代、いいところをチョイスできたぜいたくな時代のピアノと言えよう、今のピアノには125が持っている大事なモノを持っていない
当時はわが社の製品が一番で〜〜こういうところにもこういう部材を・・・・云々聞かされていた時代だ
いいものは時を超えていく力が存在する、いいものはすべてそうだ。
このディアパソンも今のディアパソンとは比べ物にならない全く違うものと思っていただきたい
チューニングピンブッシュ打ち込み