ヤマハU7C 横浜市戸塚区M様  オーバーホールしてから出荷弦〜ピンハンマーダンパーもろもろ交換
出来上がり時470000円運送別   鍵盤アイボリー鍵盤(特注)黒檀に変更します
ヤマハU7入荷しました
これから古い弦ピン等をはずす準備〜取り外しまで完了させます
ヤマハU7人気の機種なのですがどうしても40年ぐらい経過してしまっている機種です
当然弦の寿命はきてしまっている状態です
チューニングピンも抜きます、抜いたチューニングピンは再利用できないので
捨ててしまいます
今回U7鍵盤が象牙ではない、それじゃやっぱし寂しい・・・・というわけでそこはピアピットのカスタマイズ魂がうずく
欠けも欠損割れもないアクリル鍵盤をすべてはがし、浜松よりアイボリー鍵盤を取り寄せる
黒檀に真っ白の鍵盤はどうしても似合わない、ということでアイボリー鍵盤を装着!!!かっこいいぞ
アイボリー鍵盤はほとんど見たことがないはず。もともとディアパソンの純正パーツ
そのままじゃ長さが違うので使えない。あえてヤマハU7用に作る
やはりこだわりとカスタマイズは命をかけたい
ピアノ本体を寝かして棚板〜底板まで分解します
総アグラフをもつU7
独特なクリアーなトーンはいまだ健在ですね
展示中に戻る
アグラフを磨きます
弦ピンをすべて抜きとり弦圧もゼロの状態に戻します
はずされこまかくカットされた弦〜ピン関係
いわゆるレアメタルというもの
クロムモリブデン鋼と弦は炭素鋼
鍵盤張り込み準備  鍵盤を取り外した面のざらつきを
削除します
アイボリー鍵盤
ピンブッシュ打ち込み
打ち込みポンチにプニュグリップをつけると扱いやすい
ピンブッシュ穴あけ
ユウキちゃんモデルとしてこの鍵盤を採用
ヤマハU7弦ワイアー張り込み作業、弦はレスロー(ドイツ製)バス弦はデーゲン&レスローのコンビ
1本1本アグラフの穴に通し張り込んでいきます
ヤマハU7のはかま部分どうしても純正の色が嫌いなのでスタインウエイの純正フレーム金粉をはかまの色として
再塗装します
このはかまをはずすのが一苦労なんです
張弦作業、張り込む弦レスロー弦、オリジナルの弦とはまったく違う最高級弦
弦バス弦もドイツ製のデーゲンとレスローのコンビ
ダンパーフェルト40年もの間ばねにより弦を押さえ続けたフェルト
当然硬化し始める、そうすると音をとめるやわらかさがないので音は止まらない
ひどいとまったくとまらない、鍵盤をおさえきり離した直後にミュッと雑音が発生する
新品に交換します
ましてや新品弦の振動はすさまじく
古いフェルトではとめきれないところもある
弦の交換とダンパーフェルトはセットと考えたほうがいい
ダンパーフェルトは純正、を使います
ヤマハのダンパーは質もとてもいい
レンナーのように腰のないフェルトは経たりも早い
ハンマーフェルトはいいものを作り出すのに・・・・・
ダンパーフェルトは1個1個サイズに合わせてカット、そして接着
古いダンパーフェルトの残骸
U7アクションの分解修理ハンマーは捨てて新しいハンマーが取り付きます
まずはフレンジコード〜ブライドルテープ等の交換作業
まだ使えそうだ!!という部品は交換してしまう、すぐに使えなくなるからだ
販売用のピアノは私たちスキルUPを測るにはもってこいの素材となるのだ
ナベサンは割りに合うだ合わないだ!という言葉が嫌いなかたで、そんなこと考えているようじゃ、いいピアノは作れないだろうと常日頃から修理はもとより販売用のピアノはピアピットのすべてを注ぎ込めと豪語している、
パーツ交換確かに大変な作業なのだが一台をまとめ上げる技術はそうとうな時間と手間がかかる
手間がかかってもいいピアノが届けられたらそれはうれしいに決まっている
、はずされたブライフドルテープ
スプリングコードフレンジコードの交換作業
2号工房も順調に進む
出来上がったら見に来てくださいね
はずされたハンマーヘッド
ハンマーへッド第一整音済み
ハンマーチョイスはナベサン、シデのウッドでアンダー入りを前は良く使っていたのだが、今はこれにはまっている
やわらかさがあり音つくりにはもってこいのハンマーだ。腰のある深い音、ヤマハのコンセプトには反するが
U7の持つアグラフで押さえ込まれている弦(レスローには)ぴったりとくる、アベルも何度も使ったがいまいち好きになれない、このあたりは個人的な主観が入ってしまうがそれも味付けのひとつ、悪く味付けしてしまえば何の意味も持たないものになるので、10人触ってくれて6人がOK出してくれれば大成功、10人が10人ともOK出したら大失敗〜
嫌い好きが入り混じってこそ完成だと思う、個性的なピアノとして君臨できる、ヤマハのピアノはクラッシックからロックポピュラーまでオールマイティな楽器、・・・・・・便利な音すぎてつまらんと思ってしまう
癖がありすぎてもだめ、なさ過ぎても興味をもたれなくなってしまう、その中間が実に面白く感じる、今日この頃です
外装ペイント、木村君マスクしたほうがええよ、
下塗り塗装
下塗りが乾いたら研ぐひたすらとぎの世界だ
ナベサンから今までにないデザインのモードでやれといわれた木村君
同じものを作るなとナベサンから必ず言われる塗装、
色あわせ幾度となくあわせながら決めていく
決めの塗装は一発勝負なのだ
U7ペダル分解修理装着準備
下前パネルの塗装はがし
新品鍵盤の際加工 手作業、この部分は機械は使わない
バランスキーピン磨き
これも手作業の世界
黒けん盤は黒檀に変更します、汚したくないので一番最後の作業
鍵盤ブッシングクロスの交換

張り込むブッシングはレンナー製カシミヤ
弦の音上げ作業
新品弦張り込んだ当初は数十分で大きく伸びて狂う
何度も調律を繰り返さなくてはならない
黒檀鍵盤
はりかえ準備
音つくりはナベサン、太く抜けのいい音を作り出す
ちなみにまだ黒檀に交換してません
とりあえずパネルが出来上がりつつあるので組んでみました
黒檀に変更
3月11日東日本大震災の真っ只中完成!!
日本の未来はユウキちゃんたちに託されています
音楽は世界中どこに行っても言葉が通じなくても通じるすごい力と人々を助け癒す力も持っています。いっぱい練習してたくさんの人にぜひ聞かせてあげてくださいね。

    ピアピット一同