ディアパソンGP 183Eモデル 茨城県K様売約済み
ディアパソンGP入荷しました
、このピアノは義治氏のピアノ(幼少の頃から使っていた、)
そしてピアピットで買取直すことに、直すならOHをかけてから出したいのと、せっかくの大橋モデル徹底的に直したい
弦~ピン関係はさびている
ためにすべて新しいレスローに変更
ソステヌート付き3本ペダル
大きさ的にも183センチとちょうどいい大きさだ
すべてをオーバーホールして新品でもう一度使っていただきたい
響板も塗り替え新品に戻します
このディアパソンのロゴもシンプルでGOOD
バス弦をまとめます
弦〜ピンもオーバーホール、
絶品の音で出したい、
ダンパーも取り外していきます
徹底的にOHを施して触ってもらい弾いてもらいために最善を尽くしますね
このグリーンの弦枕はあまり好きじゃないのでレッドに変更します
フレームをあげるまえの修理前の弦圧測定
細部にわたりチェックしなおす
ディアパソンGPのフレームのねじボルトをはずしていきます
このディアパソン183好きな人にはたまらない、そんなマニアに人気の183
1973年モデルすでに40年は経過している、その人気いまだ衰えることなし、しかしすでに年数が経過、快適に動くわけもなくそりゃ、あちこち痛みがあるし、直さねばならないところも無数に出てくるのだ
中古探しは程度の良いベースピアノ選びが肝心の要となる、ひどいピアノはそれなりに、お金もかかってしまうので程度の良いベースピアノが見つかればそれに越したことはないもだ、業者からの仕入れはほとんど差がないのが現状なのとGPは仕入れ代金が高いのだ、玉数がないというのもあるとは思うが修理スタートの金額としてはたかいなあという感はぬぐえない
ではまず、弦をはずして弦を張り込んで~シャンク〜ハンマー等もほいほい変えて。。。。。。。。。とはよく目にする文章だけど実際の整作は数行の文章ですむほど簡単ではないのだ。OHはピアピットは得意分野ではあるが弦〜ピン~ハンマーとの組み合わせであってもその仕様や使い道、使い方弾き方はさまざま、ヒアリングしたうえで経験に基づいて素材をチョイスする部品を選ぶ、つまり素材選びからワンオフの作業なのだ
最終的目標は「最高のディアパに仕上げる」これ一言に尽きる、
響板のクラウンの測定、響板のむくりゆがみがあからさまにわかるのだ
弦圧、これはギターでもバイオリンでも、弦楽器は共通に持つ大切なところ
弦圧なくしては楽器として成り立たないほど重要なところだ、
ここは見てもわからないので、中古として買うときに見分けるのが困難なところでもある、弦圧ゼロでもピアノは鳴るがマイナスとなると鳴らなくなる、
ここを逆手にとり甘い音がする、という表現を使う業者もいるくらい、
量販店では触りたがらないところかもしれない、触れないところだろう
音が出てしまうために素人では判別できないが、それを図る小さな機械もあるので図れば一目瞭然でしろうとでもわかる、
ヤマハカワイとはフレーム構造が大きく違うのだ
弾き手のことを考えてあるけん盤蓋
手前が折れ曲がるために指が垂直に振り上げてもあたらないように工夫されているのだ
油分~スラッジ等完全に落とす洗浄作業
この洗浄がしっかり出来ていないと塗装は出来ない
へこみうち傷もこのときに直し研ぎだす
本体から重いフレームがおり、おまけに20トン近い弦張力も取れ
ゼロになった本体、やはり駒浮き発見、2~3日経つと何かしら症状として現れる
でたでた、駒浮き、修理を施して弦を張る準備だ
各セクションも慎重にチェックが必要だ、OHは見逃すなわずかなずれひずみわれ
何人かで必ずチェックしなくてはいけない、だから面白いピアノ直し、
、
もちがやけたぞ〜〜〜〜い
ディアパソン183Eピアノフレーム塗装開始
これもスタインウエイ純正金粉
なぜにスタインウエイの金粉を使うかというと大量に買ってしまったからだ
色もキレイな上品な感じになるので良いかな〜
スタインウエイ金粉注文の単位を間違え大量にかうはめに・・・・・どうりで高いと思った
このようなつなぎ目ではがれる、これはUPでも同じ弦で押さえ込まれているときは
見ても一切わからないが、弦を上げたりするとこのようにはがれが見つかること
多し、中古の場合は弦が乗っかっていたりしたら私たちでも判別はつかない
スクレーパーの先がスゥーッと入るくらいの隙間、ほうっておけば雑音と音伸びが極端に悪くなるのだ、見逃せないところだ
鍵盤は総貼りかえ、古い鍵盤をはがしていきます
鍵盤貼り込み作業
ディアパソンの鍵盤手前からクランクのところまでの長さカワイと同じ50ミリ
ちなみにヤマハは52ミリ、白鍵盤1台分部品代2700円なり、ここは出来上がりの完成度がわかるところだ
各業者このような修理も受けたりもするが技術や手法の差も大きいところだ
、削り込み命と呼ばれているところ、削り込みがひどい場合は弾くに耐えない感触になる
ヤマハのデカールより私はこちらのシンプルなディアパソンの
ロゴが好きだ。
ディアパソンGP響板塗装開始
割れた駒接着
しっかり接着されているかチェック
これから駒部分のクリーニング。そう削るんです1個1個
バカめんどっちいが、弦を張り込んだときにキレイに見えるのでやはりきれいなほうがいい
CAUTION !!!!!!!
ウレタン溶剤は体に毒だ!!!!!
ダンパーヘッドの磨きとフェルトの残骸
屋根の折れ曲がるところ、ものすごい傷に覆われています
この傷を落とすのが大変なのだ〜〜〜〜
駒部分の削り、ここはペチャクチャしゃべりながら作業するしかない、一人でこつこつやると気が変になりそうになる
駒部分の弦のナンバリング17番これは弦のゲージを示す
ついにエリア51の看板が・・・・・・怪しいピアピットだ
ディアパソン183の足部分
キャスター磨きだ、取り外すとなんとサビに覆われている、
足につくはかまのカップを磨き終了
この後塗装が施される
おおおおっやっと終わったぞ〜〜〜駒磨き
このすごい傷を死ぬ思いでとった磨いた、しかし写真がない!!
フレームをみんなで入れるぞ
でぃあぱそんGPやはりこちらのフレームの色のほうが
カッチョイイ
ディアパソンGPピンブッシュ打ち込み
穴あけ
弦枕の整作
はりたてほやほや
オーバーホールする前のピアノを必ず触る、というのが大変必要ですね
感触感覚は一瞬にしてそのピアノの特性を知ることが出来ます
よく「使っていけばそのうちタッチは軽くなる」というピアノはほとんど無いに近い
よほど鍵盤〜フレンジが動きが悪いのを弾いて動かせ、といわれているようなもの
そういうピアノは最初から手を掛けていないので、弾いたところでよくなるはずもないんです
必ず手を掛けていかない限りよくはなりません、ちょっといじるにしても、ヒトヒネリが必要になります。
デモこんなことはヤル気なピアピツトプライベーターにとってはたわいもないことです
普通よりひとてま多く掛かってしまうこともあるけどそれだけ納得のいくように
ピアノが仕上がった時の達成感は格別なものがあります
ピアピットもなんでもスグ解るということではありません
悩んだり、失敗したりしてます。ものすごい数そういう経験をしています。
またこういうところにはマニアと呼ばれるくらいな人間が;;類は友を呼ぶ::ということばどおり
いろんな情報を入れながら確かめ、何度もチェックして仕上ていきます
そうしてオーバーホールを楽しんでいます
ピンブッシュ穴あけ
ただいまハンマー特注にて製作中
今しばらくデござんす
弦を張り替える、これは相当面倒な作業だ、しかし引き換えにどんな中古も寄せ付けない豊かな
音量とキレイな音伸びは約束される。向こう数十年の寿命が新たに与えられるものと
中古の様に35年、40年物を買い41年目から使うのと1年目から使う、とではそれは大きな差が生まれるというより、別物と考えたほうが良い。それは出来上がったときに歴然と感じることが出来るでしょう
バランスキーピンとフロントキーピンの磨きこみ
ディアパソン183Eソステヌート〜ダンパーレバー関係のセンターピン
の交換作業、ここはしっかり交換したいところ、CLPとかを使うとその時は動くが数ヶ月で動かなくなる、見えないところこそ正確に交換したい
すべては最後のタッチレスポンスに現れてくるのだ
ディアパソン183モデル特注ハンマー
テール側面の加工、テール後ろ側は加工済み
ハンマー基準つくり
弦圧に関して、弦圧はただおおきく掛ければいいという話ではない
必ず決まった以上弦圧を掛けられない、ギターとかバイオリンと同じで
出しすぎてもマイナスでも鳴らない、テンションはちょうどよく、決まっている、出しすぎればフレーム、ピン板への負担はおおきくなり、当然響板はさらに強い力で押さえ込まれる、これでは
鳴らないのだ。設計上から出てきた張力と言うのは決まっている
それに見合った弦圧を与えてあげることで響板が持つ特性を最大限に引き出すのが私たちの仕事だ。金属対木、木が負けるに決まっている、負担をおおきく掛ければ駒は割れ、厚さわずか9ミリの響板は悲鳴を上げる、そして割れる。ピン板はおおきく負荷が掛かり
ピン板がやがて割れる、何事でもバランス感覚はとても大切だ、データだけを見て弦圧を決め込むと、後大変なことになる、このピアノの性格を見極めると言うことが次のアタックにつながるのだ、
こういうところはカスタマイズの世界
チューニングつまり調律ではなく
メーカーがパッケージングした状態に手を加えノーマルと
違った状態にすることそれが即ちカスタマイズ
では何故カスタマイズするのか!、そのわけは人によりさまざまだが恐らくほとんどの人が自分だけの音に仕上たい
という思いからだろうか自己主張、または別の理由があったとしてもだ。
量産品では満足も納得も行かない、私たちがカスタマイズを施すわけで。
使えないというわけではなく、その存在ピアノ自体が楽しい楽器だということを
先ずアピールしておきたい普通に使えながらそれプラスの楽しみいい音
のあふれているピアノということだ
接着前
ハンマー接着のために膠作り
正確にハンマーを接着、ここは音きめの大切なところ
話しかけることも出来ない
テールのカット1本1本丁寧にカットしていきます
黒鍵盤のブッシング
ブッシングが貼りこまれるホール部分の接着剤をキレイに取る
鍵盤ブッシングクロス取り外し
バックチェック加えの溝を付けていきます
鍵盤ウッド部分もきれいにクリーニングします
ディアパソン183GPのペダルはソステヌートつき
ダンパーフェルト取り付け接着,合わせながら接着していきます
ディアパソン183、鍵盤調整。ブッシングもレンナー製に変更、
GPのアクションはとても緻密な整調が要求される、それにより弾きやすい弾きにくいとされるところなのだ
どんなに時間掛けてもここは実に精密に作業しなくてはならない、
同時打弦~弦あたり走りねじれ、1本1本見ていく調整していく、
ディアパソンGP183、整調〜〜と思いきやわずかに棚のそりが判明
アクションサポート部もはずし棚板水平に戻す作業。
こウ言うところも見逃さない、見逃せないところ、その先の整調作業はこの棚がしっかりしていなければ成り立たないのだ
棚板の補正
丸一日続くアクション~鍵盤の整調、要となる鍵盤調整には
とてつもない時間と費やす、
ここはつめればつめるほどタッチに反応してくる、
1ミリ単位のところ、
ピアノはフレームと支柱にて基本的に支えられている
当然230本の張力(20トン)を支えるためにとても丈夫な鋳物と柱で支えられているわけだが
その間に響板を差し込むことで響板に現張力を加えることで鳴り響くという原理
単純そうなのだがこれらを見直すことにより30年の弦圧落ち、鳴り〜もろもろ
を基本的に新品同様に変化させなくてはならない
30年ずっと弦圧をかけられっぱなしの状態、当然木はチジミ、張力バランスは崩れかける
この部分を正確な位置だしと完全な弦圧を持たせることでびっくりするぐらい変化する
これはヤマハカワイ、スタインウエイに限らずピアノなら何でも変化するのだ
弦圧がどんどん増してくということは考えられない、当然落ちていく、
ここで厄介なのは、弦を張り込んだ状態では弦圧調整はまず無理
このような状態にしてからフレームを乗せボルトを締めこんで。弦圧を測る、マイナスな場合は
もう一度全ボルトを緩めフレームをもう一度おろしてからフレーム外周下に位置する
木の部品を削りこむという誠に面倒な作業が待っているのだ
全て一からのみなおしで作業は進むと思ってください
それはこれから40年50年使うんだと言う所の大切な作業です。
弦圧に関して、弦圧はただおおきく掛ければいいという話ではない
必ず決まった以上弦圧を掛けられない、ギターとかバイオリンと同じで
出しすぎてもマイナスでも鳴らない、テンションはちょうどよく、決まっている、出しすぎればフレーム、ピン板への負担はおおきくなり、当然響板はさらに強い力で押さえ込まれる、これでは
鳴らないのだ。設計上から出てきた張力と言うのは決まっている
それに見合った弦圧を与えてあげることで響板が持つ特性を最大限に引き出すのが私たちの仕事だ。金属対木、木が負けるに決まっている、負担をおおきく掛ければ駒は割れ、厚さわずか9ミリの響板は悲鳴を上げる、そして割れる。ピン板はおおきく負荷が掛かり
ピン板がやがて割れる、何事でもバランス感覚はとても大切だ、データだけを見て弦圧を決め込むと、後大変なことになる、このピアノの性格を見極めると言うことが次のアタックにつながるのだ、
筬板の根本的なそりを直す。
今日はなべだあ〜〜〜