ディアパソン132 オーバーホール〜〜予約済み   ダークウォルナットみつ窓象牙
入荷しました、色やけもなく良好な外装、
象牙も欠けわれ無し
中はさすがに年数もたっている為に音伸びも各段に落ちてきていますね
弦にもさび発生、年数相応の状態と言えばこんなものです
名器ディアパソンと言えども年数には勝てない
ディアパソンの人気は根強いものがある。しかしすべてが良いというものではないのだ、ここを取り違えると後悔することにもつながってしまう、、大橋時代からの引継ぎのピアノだ
この年数のものまではディアパソン(大橋)で作っていた
しかし景気の悪化により倒産それを引き継いだのがカワイ、
スタンダード機種はカワイのOEMのような形で今でも作られ続けている。ディアパ独特の音色、大橋独特の音色と言えば
この機種を選んで直すのがオススメかと思う

大橋モデルとなると古すぎ、状態の良いものはほとんど見たこともないのでこれからユーザーとなる方にはやや仕入れも安めのこのモデルが一番いいと思うが
だんだん少なくなってきているのも事実だ
このままでも音は出る弾くことが出来るがいかんせん古くあちこち直さなければならないところは多い。ピアピットはこのまま中古として販売するのではなく、一度すべてにわたりオーバーホール修理を施して使っていただくのがポリシーでもある
快適にピアノライフが送ることが出来るように細部にわたり交換作業を施している
そこら当たりは他の販売店とは大きく異なるところかと思うが、このやり方では生産性、赤字路線まっしぐら〜〜
しかし技術のスキルアップを図るにはもってこいの材料だ、完璧に元通りに治されたピアノは新品同様として使うことが出来る、おまけに安いとなればこちらも勉強にもなるお客さんももってこい!、しかしながら台数すら出せないピアノだ
簡単に言うが150000円で仕入れて380000円ぐらいで買っていただくと言う、差額が修理部品代金と考えてもOK
数ヶ月かかるので赤字は覚悟だ、でもすばらしいピアノになって嫁いでいく様は見ていても気持ちいい
販売目的がメインではないためにややお客様には待っていただいている、と言うのが現状です
さあこれから中身のチェック点検から始まります
鍵盤状態のチェック〜〜
現状体の弦が響板にかかる弦圧のチェック部分部分、弦圧が変化しているのも30年以上経過した変化を測定元の状態に戻さなければ
ピアノはいい音にはならない
古いピアノを知るためにも私達にとって必要な資料ともなるのだ
まさに響板にかかる弦圧は重要なところ、音色もここで決まるし音量も決まるところだ
弦をはずす前にことごとく細かくチェックしたいところだ
その頃ナベサンはせっせとチューニングハンマー
造りに没頭、どうしても自分にあったハンマーがほしいらしい形〜色デザインまでこだわるナベサンは芸術家かもしれない
それがピアノに反映しているのも事実だ
修理に戻る
ディアパソンアクション部
ハンマー〜ダンパーまでフェルトはクタクタです。
低音弦がはずされました
張力をゼロに戻す、数十トンの張力がゼロ、共鳴板も割れていれば開いてくる
心臓部をむき出しにしなくてはならない
チューニングピンも抜けばこのようにさびている。弦関係は見えるとこよりもその見えない部分が
大切であり音造りの基本、これから数十年も使うわけだ新品に交換しなければならない
チューニングピンをしっかりと加えているピンブッシュもかなり経たり
これらも新品に交換です
フェルト系は既にやわらかさもなくなり
硬化している
弦をすべて取り外されたディアパソン132
共鳴板にかかる弦圧はこの時点でゼロ
しばらく数日間そのままに
そうすると出てきた出てきた割れがすーーーーっと
弦で押さえ込まれていたときには割れが見えないがその弦をはずすと同時に割れていた部分が浮き出てくるのだ。
このようにスクレーパーを差し込むとスッと入っていく
共鳴板の割れだ、早速修理に入る
弦が張り込んである状態では共鳴板の修理は不可能。こういうときこそしっかり直せば、後割れることはない
パネル棚板〜足まで一度取り外し
さらに駒板までチェックできるのはOHの醍醐味かもしれない、まさに一度むき出しの状態にするところから
詳細な情報をこちらも手に入れることが出来るのだ
フレームボルトを緩めていきます
だんだん大工事になってまいりました
これらすべてはずしフレームを持ち上げて響板むき出しにするとフレームで隠れていたところがあらわになりすべてを手直しすることが出来るのだ
弦圧を出す作業
受け部分を削ることが弦圧を増すことになります
地道な作業なんですよ
割れた響板の目に沿ってティパーの削りこんでいきます
確実に割れ目を埋めなければ132なれどヤマハなれど意味がないことになってしまう、中古の怖いところはこういうのを気がつかないまま
買ってみたりすることだ、修理となれば相当な金額を覚悟しなくてはならない
フレームについているふるいブッシュ
これらもすべて捨てます
フレーム裏側
案外多い中古ピアノの響板われ
響板フレームに隠れていたところに亀裂発見
100%共鳴板に音を伝えるためには必要不可欠だ
ギターでもバイオリンでも響板の割れは致命的な分野にある
うめき
フレームボルト磨き
フレームボルトを締めr込むことにより
弦圧はアップする
響板修理弦圧調整もすんで
フレームあわせ
そしたらまた弦圧をチェックする
これからまたフレームボルトをねじ込み弦圧を
チェック、ここが重要中の重要すべてがここで決まるので
ピンブッシュ打ち込み
正確に戻った響板に対してフレームの位置関係
長年経つと必ずずれ込むところなのだ
一般の人たちは知る由もないところだ
技術人にとっては避けて通れないところだ
しかしお店でバンバン何もしないされてもいない中古が売れる仕組みが解らない、情報のみで買うのは怖いと思う
フレームボルトをしっかり締めこむ
鳴るところの要の仕事
人間で言えば心臓を直すというところ
ここが元気に動いてくれなければ
どんないい部品をつけても見た目だけに終わってしまう
ディアパソン132ピンブッシュの穴あけ。
ピントルクを作り出すところ
ピントルクはピアノの寿命と大きく関わるところ
トカゲがクモを捕らえた瞬間だ!!!
まさに昆虫界の構図だ。
132プレッシャーバーの磨きと
ネジ頭の磨き
新品弦が張り込まれたディアパソン132
弦はもちろんレスローとデーゲンのコンビだ
アクションハンマー〜ダンパー交換
色のちがいたるや一目瞭然
黒鍵盤を黒檀に変更
新品に生まれ変わったディアパソン132
弦の交換は音量とも最大有効な作業だ
もともとのディアパの本質を完全に音として戻してくれるのだ。
弦〜ピンを交換すると元の価値がなくなるなどと言う業者が
現れる現実、ギターやバイオリン等30年も前の弦なぞ使えないことぐらい素人でもわかるのだ、
ピアノはギターやバイオリンに対して実に弦の耐久性は長い
しかし40年は既に寿命も来ているのは誰にでも想像は付くはず

弦の交換ギターやバイオリンなどはすぐに交換できるがピアノになると230本の弦、張り込んですぐに出荷とは出来ない
安定するまで相当な調律を繰り返さないと出荷できない

がんがん音が狂いますので弦がある程度伸びるまでは
結構時間もかかる、後の2年3年と経ったときに
音鳴りのすばらしさは実感できるのであろう
底板〜各部とめてあるビスの交換、
本体組み上げ作業    
                                         ペダル窓クロス交換
ペダル底板部の組み上げ
鍵盤部サンディング
音上げ作業
6月3日ついに完成の域に来た
残すはヒンジ磨き・・・・・すっかりわすれておった
太く伸びのある132健在だ

いつもならOH前の132が横に並んでいて比べることが出来るようにしてあるが、最近132が見つからない。
その差歴然の世界は子供でもわかるくらいだ
レスロー弦独特の音、これは至福の音、
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弦が張りこまれている状態では割れ等弦圧に押し込まれて
発見できなかったりする、弦を取り外してしばらくすると割れていた箇所が浮き出てくるのだ、このときこそ修理を施すことにより完全なディアパソンとして世に出ることが出来る
大橋ディアパソンはすばらしいピアノだ!とよく描かれているが
それはそれ、中古は中古、しっかりと元状態を見極めないと大変な買い物となるケースが多い、とにかく30年以上前の物を買うことに慎重にならなくてはならない