ベヒシュタインUP蜀台つき!我孫子市W様ご予約
1895年製
入荷状態は欠損箇所もなく良好ですね
中身はオーバーホールしないと当然使えませんが、色も塗りかえることによりより気品高く仕上たいと思います
こういう蜀台はヨーロッパならではのものですね
足も腕木も彫刻が綺麗に施されています、
カールベヒシュタイン ベルリン
これ「ひかえ〜〜〜〜ひかえ〜〜!」
「はは〜〜〜っ」とつい水戸黄門様のように
なってしまう
この紋所が目に入らぬか!
数十年前にハンマーは巻きなおしてあり
一度オーバーホールされているようです
来週からオーバーホール開始します
ベヒシュタイン分解作業始まりました
組まれている足
あちこち接着型なため
剥がすのが一苦労
ほとんどげんあつが無い
今日はベヒシュタインのオーナーさん自ら、オーバーホールのお手伝い
自らのピアノ構造を知るチャンスだ、
自分の手で部品をはずしていくのもこれオーナーならではの特権
慎重に張力を緩めたあとの弦はずし
小さなボディーにかかわらず総アグラフをもつ
なべさん外装の塗装状況を調べる
そんなこんなであっというまに日が沈みかける
11月8日の夕焼け
ベヒシュタインのピアノ修理細かい所できるところからちまちまやっています
一度修理しているのでオリジナルの厚さは不明、でも
ほとんど基準範囲内です
はずそうとしているビスが全てさびつき取れない
底板のビスもさびつきまわらない
キョウバン割れをチェックし割れ修理
スタインウエイもベヒも100年経てばわれるですよ
ひび割れ
はずされたベヒシュタインのボルトネジ
塗装を落とすと下から黒檀のような木目が出てきました
というより黒い・・・・・
同じスプルースをウメキとして使います
響板を直さなければ
意味もない
ただただひたすらチマチマと削り倒す、
フレンジのプレートにコードがあたり
こすれて切断されている
ということはややプレートを削り込むしかない
響板塗装完了
この作業が終わったら
フレンジのプレートを一枚一枚コードが当たる所を
削り干渉をなくします
ガンダムのDVDセブンイレブンで買ってしまった
14800円なり・・・・・高い!
ロッドの磨き
ベヒシュタインのフレーム塗装終了
アグラフもピカピカ
裏側のきょうばんもやや不安なために
ひっくり返して目に付く所全て修理
ベヒシュタイン弦が張られていきます
シンセン弦がは
られました
ピアピット花火大会
いよいよベヒシュタインのカスタム塗装
太鼓の造り方。 100円ショップでバケツゴミ箱を買います
皮のはぎれを250円で買います
あとはこのように締め上げるように縛ります、そうするとかっこいい太出来上がり
ベヒシュタイン
黒いピアノを木目にするということは出来ない
出来るとしても部分部分木目にする、という方法が一番おしゃれかも知れない
さらに研ぎの世界
ふくちゃんおつかれ
こげちゃの渋いマット仕上だ
とにかく年数が経っている
木目の状態の見逃しのないように何度も
同じ所を事細かくチェックする
色が入り始めた、ベヒシュタイン
わずかにでも古い塗装が残っているとその上から塗られた新しい塗装は
下の古い塗装が剥がれた時にいとも簡単に剥がれる
ただ塗ればいいという問題ではないのだ
ベヒシュタインの黒のピアノはこのように塗装を落とすと
各部分パーツごと化粧板が異なる
スタインウエイもそうだが、ここまで黒い化粧板を使っているのは
ベヒシュタインだけです
全部木目にしてください、と良く電話が掛かってきたりしますがベヒシュタインに限っては年式、元の色により大きく変わる
ツキイタが木目なら何の問題もないのだが
黒からの変更は難しい
黒いベヒシュタインがブラウンブラックに代わっていく
どんどん理想の色へ近づく。
落ち着きのあるブラウンブラック、一瞬黒!に見えるが実は色が付いている
地味なのだが実に手が込んでいる塗装だ
下地の色を浮き出すという特殊な手法だ
油絵などで良く使うが、夜空を描く時にブルーで空を描いた上から黒を積み重ねていくと
深い透明感のある夜空が描ける
もっと解りやすくいうと黒いピアノの上から白い塗料で塗装を施すと
灰色っぽく見える。実に安っぽいピアノと化していく。その技法と同じ方法だ、いい意味で
使い分ける技術が必要だ
強い光が当たればブラウンに、暗い所ではブラックに見えるのだ
作業は2度手間がかかるが、50年〜残すことを思えば2度3度と思ってしまいますね
ベヒシュタインのペダル
ベヒシュタインペダル底板部
木部部分も綺麗にやり直しイチから作り上げていきます各部のクロスも
全て新品に交換されます
完全に細部にわたり手を加えすぎてもなんら問題はないのだ
マニアの世界ですからね、深い趣味、と思えばなんら苦はなく、むしろオモシロさが
ましてくるのだ
ベヒシュタインも形こそまだだが鍵盤が入り始めた
キャプスタンがさび付いて回らない
回すと折れた、当然直す
音だしが始まったベヒシュタイン、18世紀後半のもの
恐るべきベヒシュタイン、綺麗な透き通る音。低音から高音まで実に良く鳴る
ヤマハのU1Hより小さいモデルだ
いや〜〜ほんとに綺麗な音だ
細部のフェルトクロス等は最初から虫食いによりやられまくり
交換にいたっている、他パーツは出来るだけオリジナルの物を使い、それを綺麗に直す、フレンジセンターピンホールのブッシングから換え、キッチリニードリングすれば
快適に蘇る、ほとんどのピアノがそうすることにより再生できる
恐ろしく手間だがオリジナルにこだわる方が面白いのだ
部品アッセンブリを交換してしまうほうが取り付けるほうとしても楽だし
見てくれも新品なゆえとても綺麗だ、古い部品は膠で接着されている
何故にニカワなのか、というと熱を加えることにより部品をいためずにばらすことが出来る、何度も手を入れるよう工夫されている、もともと直しながら使うことを目的に
作られているのがピアノだ、故障したから買い替えです!といえば買い換えてくれるのは恐らく日本だけかもしれない
100年以上前のベヒシュタインの調整は厄介だ、正確に今のピアノの整調規格に合わせようとすると、気持ち不具合になる
ピアノは働きにより音が出る、その働きをアフタータッチといいます、非常に重要な所、GPではさらにアフタータッチの正確さと
そろい、を要求されるのだ、UPに関してはタッチで見る方法と目で見る方法でそろえていきますが、
何度も深さ高さを変えながら調整しています、ようは鍵盤が抜ける感覚と音が抜ける感覚を限りなく近づけるという作業。
教科書通りには行かない所がこれまた面白く、轢き込まれる由縁かもしれない、
現在小子化の中ピアノ離れも加速し、デジピで間に合わすユーザーも多いなか、深刻な不況の中で新品スタインウエイ、ベヒシュタイン、ベーゼンを求める
ユーザーも当然のように減り、その分中古に走るユーザーも意外に多い
ピアノ業界を危ぶむ声もあるような状態だが、そんな中で
「景気が悪かろうがピアノが欲しい人はお金をためて、それを修理につぎ込みに来る、ピアノ本質的にはどれだけ満足を与えることが出来るかが
私たちに課せられた任務だ、ヤマハでも、カワイでも何でもメーカーは関係ない、いいピアノを欲しいと思う気持ちは当然皆持っているのだ
修理OHの中でこつこつ磨かれたピアノはどれも独特なオーラが漂う
そういうピアノが欲しいという人が集まってきてくれる所だ。
外装塗装〜〜
この音はやはり宝石のようだ
UPの作り方では世界一かもしれない
譜面台は格納される仕組みになっているので
弾くときだけ木目の譜面台が出てくる、本体の色と
ベストマッチ
直している工程で1895年製とはいえ
やはり国産とずば抜けているつくりだと
思う箇所が随所に感じられる
高いわけだ!と納得せざるおえない
ベヒシュタインは今のモデルと別物だ
人気があるわけだ
最近コンサートモデルがナゼカ人気が上がりぼろいベヒシュタインでもいい値段がついている。やわらかさとクォーンと後から来る音はビリビリするくらいきれいだ
ピアノの個体差もあるのだろうがこのモデルは最高だ!!
ピアピットカスタマイズされたベヒシュタインコンサートモデル
100年以上の眠りから目覚めるベヒシュタインコンサート
うううううう・・・・出来上がると。。。すごいいい、手放さなければ良かった。。。。。。。。と、ナベサン
あの蜀台も1年ぶりに元の位置に取り付く
枠もアンティックな木目に変身、かっこよすぎる
作り込み、完成度、音質の高さ、完成度の高いデザインは不朽の名作ともいえるもの、もともと、生産台数も少ない、完全にもとのレスポンスを取り戻したベヒシュタイン、細かいスプリング系まで新品に作りこまれている、素材感まで含めて完全に
オーバーホールすることによりユーザーの五感に訴えかける時代感を完全に払拭されているのは
実に気持ち良いほどだ、
ベルリンかあ、このピアノもまさか日本で直されるとは思っていなかったかもね
細かい筋の目につくり掘り込まれている
ベヒシュタインの小さな譜面台
出来は最高の作り込みだ、
キャプスタンはまわすと折れる
これは日本製でも同じ、年数が経つとキャプスタン中に貫通されているもくねじに切り込まれた鉄棒がさびるためだ
ブッシングクロス、も交換されている
本体に戻すときに鍵盤調整を施しながら
収めていく
ベヒシュタインのこの足のデザインは好きだ、次にディアパソンの132の足のデザイン、この2つのデザインは最高だと思っている
ベヒシュタインペダル天秤部分の
オーバーホール
本体は虫食いもありシロアリ害もあるので
相当大変な作業となる
ピアノにおいて響板は心臓部にあたる
わずかなはがれ等も見逃せないのと、常に
ここでは疑いながら作業を進めなくてはならない
後々では手も入らなくなるところだ
スタインウエイ~ベヒシュタインもそうだが
外装パネルの組み込み手法は実によく出来ているのだ
分解するときに面倒なのだが組みあがれば最強の強度が保つことが出来る
側丈夫なのだがフレーム響板等はスタインウエイももろい、すべて中身はかりそめのバランスが保たれてこそ、威力を発揮するように出来ているのだ。
スプリング系の改造
元の部品は割れこみが多数発生
出来るだけオリジナルにこだわりたいと
思ったが新品の国産のバットスプリングを使うことに、、恐ろしい面倒な作業になるが、オリジナルのバットをそのまま使うことに成功、移植というやつですね
いったんベヒシュタインのロゴも本体からはずします
部分部分はがれているべヒのツキイタ
外装の塗装はがしはこの上なく面倒な作業だ