カワイK35 ピアノクリーニングと弦交換等修理もろもろ  兵庫県F様

K35当時の高級モデル昭和30年代、まだまだ世間ではピアノがそれほど普及していなかった時代
高級品の代名詞のようなぴあのだ。半世紀以上経つピアノもういちど快適に使うべくは必要なもの消耗しているところを交換すればまた元のように使えるくらい当時ヨーロツパのピアノを意識して材もつくりも豊富な時代
惜しげもなく注ぎ込まれた その分は高額だが高度成長とともにピアノは象徴のようにうれたのだ

50年以上経過で付いたカビシミ等アクション運動機能
細部にはスラッジがたまりよごれてしまっています

鍵盤も黄ばみとれてOKOK

組み上げていくとボロボロと接着はがれ~~触ると取れる再接着

最近弦交換等に作業が軒並み続いている
やはり交換すれば何度でも付けるということがネットの普及により
皆わかるようになってきたわけでいいことだと思う

しかし我が家にはピアノのぴの字もなく友達、クラス仲間でも持っている人はいなかった

ピンブッシュを入れた写真

レスロー弦の張りこみ最高にいい音がする世界的な弦メーカードイツ製

しかし生まれは浜松小学校の社会科見学はヤマハカワイ鈴木自動車と決まっていて

チューニングピン保持のピンブロックを打ち込む

ピンブロック打ち込み

弦交換やはり50年ぐらいに一度!次に修理はみることもやることもできないので調律師冥利に尽きる作業

50年に一度の弦交換に携わる神社仏閣の修理同様に緊張するところだし名誉なことだ
でも誰も知らない・・・・・・・・

数日かけて弦を取り外してフレームむき出しの状態に共鳴板駒等のチェックを怠らず
細部まで点検いたします

弦をゆっくりと緩めていきます
この時に一気に緩めるのは共鳴板等フレームを痛めることになるので慎重にピアノ一台の張力は15トン!!!!
コンな楽器他にはない

プレッシャーバーの角度測定 ~~弦圧~張力の測定(今現在)確認

もう一度ゴキゲンなK35を再生します弦ピンの交換プレッシャーバー角度ベアリング等の細かいチェック
アクション系はばらしてみて初めて故障が解るところあり

ぺだる部もなかなか修理が必要ですね

苦戦苦戦で何とか取り外し成功

ピアノを寝かし底板の取り外し底板ビスは全てさび付いて回りません

外装はクラツキング多し
之も味と言えば味

パネルを取り外して鍵盤も全部取り外していきます

このピアノは弦交換でもいい音がしそうだ

アクション関係はカビ発生

さすがに弦ピンは緩く保持力も低下 交換です今度はドイツ製レスローの弦を張りこみます

ハンマーパンクしていてもおかしくない
年代の物今はパンクしていないのでうなおして
つかいます

弦は交換しておこう使える部品は使ってと
なおして 使おう共鳴板もシッカリと生きている

ピアノにあこがれはありこの仕事についている
K35鍵盤セルロイド系黄ばんでいるが セル系はもうすでにどこも作ってもいないので激レアなけんばんだ

hammer整形ファイリング

ブライドルテープ交換

おみつもリ金額
ピアノクリーニング40000円
弦ピンブッシュ交換160000円
ハンマーファイリング22000円
ブライドルテープ交換18000円
ダンパーフェルト部分4000円
鍵盤クリーニング12000円
ハンマースティック剥がれ修理20000円
アクション総合調整22000円
調律15000円
運送32000円+32000円=64000円
税込407160円

中味光り輝きいい感じでっす

鍵盤構成している再接着~~なんかあちこち剥がれている

ブライドルテープ交換

プレッシャーバー磨き

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ヤマハカワイ工場には大量のピアノが当時量産されていた大規模な工場は
私のような田舎者には唖然とするばかり、目の前の大量のピアノは
関西方面関東方面に運ばれていきますと聞かされた
・・・・・・・・地元民は到底買える金額でもなくねだる金額でもなかった