カワイK48 ピアノクリーニングと修理 千葉市T様
約50年半世紀経過ピアノ、カワイK48 ピアノはどんなメーカーでもこの年数たてば当然動きの悪いところが確実に出てくる
ヤマハでもカワイでも同様、弦の寿命ももちろん考えなくてはならないところだが、動かない連打できない
というのは弾き手にとって困るところなのだ、とりあえず動くようにしてみたもののすぐに動かなくなる、おそらく何度となくチョコ地チョコ直してきたのだろう、とりあえず動くようには、やはりとりあえずでしかなくなってくる、今回徹底的に直すというところで
フレンジ〜センターピン交換、快適に動かすべく修理としてお預かりいたしました。
アクション分解修理、フレンジ交換も同時に考えています
センターピンを交換してもフレンジとバットの隙間がチジみこすりながら動く部品も多く見られます
これではセンターピンを交換しても湿気,乾燥にてすぐに動かなくなってしまうんです
アクション部品の膠切れ接着はがれも同時に見なくてはいけません
必ず発生しているので見逃すと部品の脱落につながります
各部スティック、ただ湿気によるものではありません。この年代に来るとセンターピンの錆から部品クロスのちじみ、そりが大きく影響しているケースがほとんどです
カワイディアパソン等の樹脂プラでできたフレンジは要注意、樹脂系は必ず年数がたつとちじんできます、フレンジのセンターピンホールも小さくなるし、そこに入っているクロスもチジミます、そうなるとセンターピンを加えてしまうような形になるので動きもすこぶる悪くなりレスポンスは格段に落ち込みます
ブライドルテープも確実にぼろぼろですね
ヤマハでもカワイでもK48とかヤマハではU3Eクラスの古いモデルになると
ジャック部分の動きが相当悪く目立ちますね、簡易的に動かすCLP、またはファルカス等は本当に簡易的ですぐにまた動かなくなります。1〜2週間は効くんですがね、それを大量に使いすぎるとフレンジホールに入っているクロスがカチカチになり、使い物にならなくなるケースが多いんですね
からくりの世界、きっちり動きロスもなく回る、という風にするためには一度徹底的に修理しなくては絶対に快適に使えません
ブライドルテープの交換
キースティックとよく間違える症状、スプーンの頭が錆つきダンパーレバークロスを犯し、クロスを侵食そして食い込む、連打ができなくなり、鍵盤が3ミリほど下に下がったままあがらなくなる、これを鍵盤に原因があるとして鍵盤を殺す、のは大きな間違いなのだ、鍵盤がたがたになっているピアノ多数見てきている、
原因は鍵盤ではなくこのスプーンとレバークロスの関係だけなのだ
調律師のミスでかなり多いところだ、鍵盤があがらないのを鍵盤が悪いと決め付けている大きなミスが
鍵盤をだめにしてしまうケース、
カワイK48鍵盤も交換外装も磨く
やや外装の傷には難ありだけど、綺麗になるでしょう
T様音だしできるようになりましたら一度ピアピットにお越しくださいませ
PS、なべさんちでは柴犬とポメでおおもめしているようです
多分T様の家の柴を見てから柴押し1本ですが、奥さんはポメじゃないとだめだ、とかでおおもめ・・・・・・・一緒に飼う手もあると伝えたが2匹は無理といってましたワイ、しばらくもめそうですね、どうでもいい話なんですがね、話し合いの中で何度もナベサンは奥さんに「どうせ面倒見られないんだから、
私が面倒見るわけで、2匹もかえないわ、死ぬまで責任持たなきゃならないのよ、その覚悟は私にはある、あなたはかわいいというだけで飼いたいと言っている・・・・・・・・云々、まるで小学生が母親にしかられているようだった・・・・・・なべさんウケルぜ〜〜いつも奥さんに怒られているので、またか、と思った
ウイッペンという部品後ろに付くスプーンこのスプーンの頭がさびるとレバークロスを干渉削りこみ穴が開いてしまう
ロッドの磨き
ダンパーレバークロスの交換準備
ひび割れた鍵盤をアイロンを使ってはがしていきます
鍵盤アクリル貼りこみ
センターピンの交換作業
新品ハンマー比較
3月に入りまたもや雪、
3月7日雪
譜面台磨き
寒いたまらん
底板をとめているビスはすべてさび付いています
ペダル窓部分はすでに割れてしまっているので接着なおし
ビス穴にそって割れるペダル窓
鍵盤ブッシングクロス交換
K48消音ユニットの取り付け作業
ブラケットの加工あり
けん盤センサーの取り付け
消音ユニット用の整調を施します