カワイBL71 浦安市H様 ピアノクリーニング修理
当時というか30年ぐらい前だがこのモデルはヒットした、自分もカワイで調律師として回っていた時代のピアノだ
実によく売れた機種だった、このモデルの原型になった機種はK48というモデルだその後KU5と名前が変わる
次にBL71となるその後US50・・・・このモデルを今でも最高機種の部類で今でも君臨しているが
残念ながら今のモデルはメイドインジャパンではなくなる、これも時代の流れでもあろうか
湿気により動きは悪くなってしまうのはこのモデルだけではなくこの時代のカワイのピアノはすべてににおいて
要のところの動きがすこぶる悪くなってしまうのだ。当時でも湿気等で音が出なくなるケースが相次いだ
毎日直しに回っていた頃を思い出しますね
ペダルのさびも強烈
弦ピンは湿気によりさび発生
外装は意外にきれいなのだ、しかし細かい傷はたくさん付いてはいるがクリーニングすることにより新品時の
状態に戻せそうだ
ハンマーに付いた弦溝
付いちゃいけない!ところではなく使えば必ず付くわけなのだが
あまりにも深く付きすぎると音質に大きく影響してくるのだ
ハンマー系はファイリングで元の新品の状態にもどり
音質もからっとした気持ちいい感じに戻ります
アクション動き運動の要のところはカビに覆われいい状態ではありません
スラッジもたまり動きは完全に動かない!今回一番の要修理なところ、快適な運動を取り戻すべく修理いたします
ウイッペンにたまるスラッジとカビ
これは今回の地震により割れ抜けたインシュレーター 恐るべき地震の力だ
普通には絶対抜けないのに・・・・・・・耐震防音をかねたピアノストップ定価18000円を10000円で売っています、ご要望でしたら納品時にお申し付けくださいませ
外装ピアノクリーニング
アストロのフライヤー〜〜これは便利なのだ
磨きの木村君
彼は塗装技師、福ちゃんの一番弟子、もちろん調律師でもあり
日本ピアノ調律師協会の会員でもあります
落花生発見!!カビが・・・・
鍵盤下位置にあるバランスキーピンとフロントキーピンの磨き準備
ハンマー整形終了
ピアノ本体を寝かし底板を取り外します
底板をつけているビスはこのようにさび付いてしまっています、底板クリーニング後はビス等も新品にすべて取り替えられます
ピアノペダル窓クロスフェルトの交換
ペダル窓パネルに付く細かいぶつぶつ
っカワイに限らずたまにこういう塗装が気泡状になって浮いてくるケースあり
原因はいまだに私たちでもわからない
底板を取り付ける新品のビス
お見積もり金額
ピアノクリーニング65000円
アクションハンマースティック修理22000円
ウイッペンスティック修理10000円
調律アクション総合調整20000円
ブライドルテープ交換18000円
ピアノストップ10000円
運送宇都宮~ピアピット18000円
ピアピット~浦安クレーン18000円
以上
クリーニングされたアクション内部
なべさんが描く天使
cクラヴィコードの響板に描く下絵
大きさはわずかに5センチ
リキテックス絵の具で描く
カワイBL71の鍵盤表面に付いた細かいつめ傷を削除クリーニング
鍵盤側面に付いた指垢尾登のサンディングクリーニング
外装は出来上がってきていますぴかぴかに変身
部品倉庫完成
奥側がH様の71 手前側が形こそ同じ71の後継モデルUS50
カワイBL71整調作業開始
相当整調の狂いがおおきい
鍵盤上面のナラシ作業からのあわせから始まります、この整調、整調なくしてピアノは語れないというくらい
地味な作業でかつ重要なところ、しっかり時間を掛けて調整します
0.1ミリ単位の紙ペーパーの出し入れで上面の高さを作ります
クラヴィコード古典楽器に描かれる天使
描くはなべさん
誰もピアノ屋さんだといってくれないイタイ2号工房
右側が1号工房左側が2号工房
最近ピアノ修理あちこちでやっている、これはとても地域近隣にとってもいいことだ
ヨーロッパスタイルになる事はとても大歓迎なことだ、それまでちょっと前までは
直らないですね〜〜かいかえですね〜〜が日本では当たり前のようにまかり通っていたが
ネットの普及で古いピアノを直そうという人が増えている。
しかし困ったことが今現実として多発していることがある、他で直した修理のやり直し、またはクリーニングのやり直し作業がぼちぼち入ってくるということだ、
ピアノは直すと高い!!というところから儲かる!という話になり猫も杓子も修理請け負います
は結構なことだが、直さず納品されユーザーからクレーム・・・
数磨けば儲かる、ピアノ移動時にクリーニングを!とどこの業者も躍起になり仕事を取る
現実は治せる人間不足を解消しないまま爆走している状態に落ちいっているのが現実。
何を基準で頼めばいいのか??・・・・・まずは作業場を見に行く、出来上がったものを弾いてみる
作業工程を自分の目で確かめる、これは大切なことだと思いますね
請け負った場所でないところ、または丸投げされてしまっているユーザーさんのピアノ
孫受けにまで出され、どのように誰が手を加えているのかさえもわからない所に頼むのは
不安の一言に尽きる、
出来るだけ大切なピアノを預けたら見に行くことが大切かもしれない
2度手間だけは避けたいですよね
最近の呟きでした