ウィルヘルム   ピアノクリーニング&修理

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相当古いウィルヘルム。象牙は漂白無し
内部の状態もかなり悪い状態ですが、既存の状態から何とか使えるようにしたい
外装はこれまたカシュウ
、傷も年数相応にてたくさん付いています
つやがどこまで出るかはやってみなければわかりません
片方の足が浮き始めています
足にも亀裂われが生じています
まったくつやがなくなった外装
前パネルの磨きこみ
カシュウ塗料が年数の経過により劣化つやがなくなります
バラのポイントははずします
こういう飾りは今もう付いてないのが常識
付いていてもプラスチックの型が付く、これはしっかり木で掘り込まれている
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鍵盤下虫食いあり
クロスパンチングが虫に食われてしまっています
鍵盤バフがけ
ピアノを寝かして底板をはずします
ペダル窓クロスも新品に交換されます
ピアノを寝かして底板をはずすと同時に亀裂の入った足をはずします相当な年数もあり割れが結構走ってます
そのままつけるわけにはいかない為に修理を施します
底板修理
底板に電球が取り付けられています、その昔の除湿機能として使われていたのでしょう
、電球をつけるとピアノ中の温度が上がり
外気温よりやや高めになると湿気は寄り付きません。
ペダルも新品同様にもがき上げられました
底板は電球は危ないのではずし
綺麗に塗装します
さび付いた弦相当なところまでは落とすことは出来ますが
削り込む作業になるので限界はあります、それ以上削ると切れます
弦は何とか光り始めたウイルヘルムピアノ
ハンマーヘッドの整形ファイリング
それでも磨けばつやが出るのかはまったくやってみないことには解らない
そうとうな表面塗装の劣化はすすンでいる
ある一定以上で下地が出てきてしまうために慎重に作業が進みます
そのある一定のラインの中で光りだしてくれないと艶を出すのは困難になりそうだ
内側はやはり蓋が閉まっているところなので
ヤケ劣化は少なく磨くとたちまち艶が出てくるんです
ウイルヘルムピアノのエンブレム
難関はやはり弦の錆び具合によりますね
さびが深すぎると弦は細くなり切れやすくなります
それにさらに磨きをかけるために難しいところです
電球が取り付けてあった場所はやはり割れています
ブライドルテープの交換作業
この部分はハンマーが打弦時に飛び出す
瞬時に飛び出たハンマーを戻すコード
しなやかさを持つ編みこみのクロスはレスポンス的にも大きな影響力を及ぼします
ダンパーロッドアクションの裏側に位置する、ペダルシフト時のすばやいレバーの押し上げを全てのアクションレバーに伝えるロッドだ
かなりさびと曇りで覆われてしまっている
雑音の原因ともなりうるので綺麗にしておきたい
綺麗にすることによりスムーズなペダリングが可能になる
磨きこまれたロッド部分
普段見えないところの部品なのでこういうときにしか見られないと思う。
一般の人は何に作動しているのかまったく不明なところ、
右側のペダルの連動部品
レバーとレールの間を貫通している部品だレバーを持ち上げれば見ることが出来るが普段はレバーがこのバーに接触している
チョコ一番暖かいところに居座る
整調しようとするとありえない部品がぽきぽき折れてしまう。レットオフを制御するレギュレティングスクリューがさびと劣化によりまわすとぽきりと折れる、想定はしていたので別に驚きませんが
スクリューの交換から作業は後戻りしてしまう連続の世界
整調が基準から完全にずれている
ペーパーパンチングいろんな種類のパンチング個々に厚さが違う物を
入れたり出したりして鍵盤上面の高さを造っていきます
意外と大変なですががんばります
細かいアクションの動きの部分を集中的に直していきます
数十年のそりずれをを補正するのも
時間がかかるが、とにかく正確に作動するまで何度も繰り返す、
アンティックな感じはそのまま残るウィルヘルム
レトロな感じは素敵にさえ見える
今このようなしゃれた感じのピアノはどこにもない
時代を経ても風格存在感たっぷりのピアノだ