ヤマハU3E ピアノクリーニングと修理もろもろ 阿見I様
広島県より到着、早々にナベサンが外装をじっと見ている
あまりに曇っているのでおかしいなあ〜〜〜
ほかはうち傷は50年たつU3E年数相応といえば相応でしょうか
やや状態はよくない、
ペダル窓のクロスも完全に擦り切れペダルを踏んで離すとドスンとものすごい音がする
弦ピン関係はさびが出てきてはいるが磨きクリーニング範囲内
問題はこれ!!!一見曇っているように見えるのだが、・・・ナベサンはその下の傷が見えていたのだ
U3E塗装膜はラッカー、もうすでに相当薄い
今のピアノはポリ、肉厚の塗装が施されている
磨き上での大きな違いは少しでも削り込みすぎると下地が出てしまうのだ、肉厚な塗装なら傷もろとも削除できるのだが、とまく面はきれいにクリーニングできても傷までは取れないというケースが多いのだ
傷の深さ傷の多さにもよりけりでわずかならきれいにクリーニングができる
1っ箇所鍵盤唇部分の欠損あり
側面にも気になるもやもやとした傷あり
この白く曇った腕木部分は磨き倒すと下地が出そうだ・・
まずます見ているだけでは始まらないので一番気になるまくり部分のクリーニングから始めてみることに
パネルを分解します奥丸と手前鍵盤ふたを磨いてみよう
何とかつやは出たのだが無数のうち傷が出てきました
ナベサンが一番気になる箇所
鍵盤ふた上面の傷この下(曇っている)には何が浮き出てくるのだろうか
バフをかけ始めたナベサンあまりの傷の多さにびっくり
鉛筆ボールペンで轢いたような傷が無数出てきました
内側はこのようにきれいになりました
内側と表側の違いにびっくりこの傷を取ろうとすると下地(サーフェーサー)が出てしまいます
これ以上はきれいにならないのだ。つやは出る分傷がすごい
これを完全に傷なしの状態にするには再塗装をするしかありません
鍵盤バフがけ作業
かけた鍵盤ん張り替え作業
鍵盤木口交換
傷がつくのを防ぐためにブルーシートが当てられている鍵盤木口
ブライドルテープ大丈夫かとおもっていたらやはりだめだった、
こうかんします。
ハンマー整形作業準備とブライドル交換の準備
ブライドルのカット
フレンジコード交換作業
出来上がったハンマーヘッド
1本1本手作業でループを作りながら張り込んでいきます
これで30年は切れない
木口交換整形
かけた鍵盤の貼りかえ、パーツも純正のパーツがあるのはこれうれしい、
磨き前のバランスキーピン黒くブラスが変色してしまっています
手作業の磨きがどんぴかを生むのだ、根気の作業
こらっじゃまをすんな!!
内部の掃除
ヒンジを磨く後藤ちゃん
ピアノを寝かして底板をはずす
磨きおえたバランスキーピンにクロスパンチングを戻す
磨き前のU3のピンと弦関係
底板分解作業 底板のビスはさび付きまわらない
ペダル下部分はほこりにまみれています
バス弦にもさび発生、きれいにクリーニングします
ペダル窓クロスも擦り切れていて真ん中ペダル中は皮部分が完全に擦り切れてしまっています
半分磨いたバス弦色の違いがわかります
ペダル窓クロスも新品に張り替えられました
ペダル分解前のホコリ
弦磨き作業
屋根部分の曇りはすごい、側面も曇ってる
側面下部分ははがれている
腕木も完全に曇ってしまっています
曇りを取るべく番手の高いコンパウンドで磨く、荒いのを使うとすぐさま下地が出てしまうくらい薄い塗装膜なのだ
弦ピンハンマーアクション等は修理も終え装着
整調はこれから
お見積もり金額
ピアノクリーニング65000円
フレンジコード交換20000円
鍵盤張替え1キー1000円
ウイッペン破損1100円
ブライドルテープ交換18000円
ハンマースティック修理13000円
けん盤ふた塗装奥まると鍵盤ふた表25000円
調律(狂い大)20000円
運送深津町〜ピアピット40000円
ピアピット〜阿見1F14000円
以上
納品後の調整調律含まれています
まだまだ5000パーツあるので書ききれないが、意外に安いんだ、ということが解っていただけたでしょうか。
いかに正確に精密に組み上げること、そこに料金が発生するわけで、へたにつけても美味くつけても10000円ですといわれたら
払うしかありません。用はどれだけの技量で正確に綺麗に取り付けられるかということでしょうかね、
これら全て大体数百円にて手に入れることが出来る、
ヤマハ用フレンジコード
クリーニングのページでヤマハのピアノは良く交換されているのが見れる
4〜5台貼れる巻き物600円だ
交換料金は20000円〜5万と各店に
より異なる
ブライドルテープ、ハンマーバックチェックについていてハンマーの戻りを助ける役目一台分1500円
ピアノバランスキーピン1台分88本1200円
カワイ用アクリル鍵盤、一台分2500円 鍵盤手前の長さが52ミリがヤマハ、50ミリがカワイというように鍵盤が出来ている
それを一枚一枚貼っていくのだが、結構手間なのだ、綺麗に貼るそして鍵盤を本体にもどす、だけではなく削り込み作業が一番大変なのだ、
一台分交換で25000円〜50000円と大きく店により異なる
今鍵盤のブッシングを交換しているのがこれだ〜
貼り方次第で大きく変わる、恐ろしいくらいにナーバスな所なのだ
へたに貼ったらそりゃもうもうもう後貼った人間が一番苦労する所だ、
熟練を要する
レンナー製ブッシングクロス 巻き10メートル6000円
カシミヤのGOODなクロスだ、国産は目茶安いがケバだってダメ
意外に安いピアノのパーツ!!ピアノは直すと高い、しかしほとんどが技術料だということ、値段は各店によりさまざま、精度もさまざま
根本的な原価はいくらなのか、いつか役に立つので紹介しておこう、というより知るべきだと思う
鍵盤木口部分1台分1500円
鍵盤押さえフェルト300円
鍵盤アイボリー鍵盤真っ白ではなくややクリームっぽい色
また人気急上昇だ 3200円(1台分)
ヤマハ用ダンパーフェルト、GP用とUP用 1本800円
各メーカー穴の位置が違うのでヤマハならそれようにあり
河合ならそれようにある。
ヒンジこのようなヒンジは磨くのではなく交換してしまいます
磨く手間を考えたら新品に交換したほうが早い
いくつか入って1050円なり1個190円です
ヤマハU3Eの下前パネルの磨き作業
天屋根の磨き
アクションビス締めなおし
ヒンジはただ磨いて取り付けるとすぐに変色してしまうために、塗装が施されます
ハンマースティックがかなりあるためにセンターピンの交換作業
整調作業、まずは
鍵盤上面のならしさぎょうからです
はずし分解されたヤマハU3のペダル部分
ペダルはブラスの巻きとなっています、相当分厚い真鍮が使われています
がんがん磨いても減ることはありません
今のピアノはブラス塗装なのでがんがん磨くと下の鉄板が出てしまいます
磨きこまれたペダル
親板のはがれ、これらも直します
ピアノは弾くにあたってこの整調作業が大きくタッチ感触が変化するところだ
ピアノは整調せずに弾いても弾くことはできるが、細かいニュアンスを表現するには整調作業は欠かせない。均等に平均に指タッチでコントロールできるように精度レスポンスを高める作業だ、時間はかかる作業なのでじっくりと腰をすえて作業します
ピアノ鍵盤ふた塗装が施され新品になりご機嫌ですね〜〜ぴかぴかです