ヤマハW101
ピアノクリーニング&修理     K様
W101
弦についたさびをきれいに落とします
W101、ローズウッドのモデルだ、暗めのローズもあれば明るめのローズもある、年式によってさまざまな木目が出ている
いまや希少なモデルといって良いほど、ローズは化粧板として使えなくなるくらい、高価な化粧板となってしまった
希少な木材は必ず法律の網がかけられてくるので、ギターではハカランダ同様のピアノと化すことも近いだろう
入荷状態はツキイタ化粧板はがれあれど比較的使っていたせいもあり良好、なのだが、音色は硬くチェンバロとまでは言わないまでも硬い音でイケテイナイ、
鍵穴も完全にさび付いてきています
色ヤケもあるが見た瞬間ローズだとわかる木目が特徴だ
妻土台もはがれている
ペダルも変色している
付きいたはがれ
弦〜ピンのクリーニング開始
この作業はただただひたすらサビ取りに命をかける作業なのだ
ナベサンに何度も駄目押しくらいながら
磨き上げていく地味な作業
大山氏、千切れかかってきているブライドルテープの交換作業
アクションハンマーを一度分解します
はずされたブライドルテープ
部品を同じ長さにカット、出来上がりの部品をつけるのではなく
長さカットまでカスタマイズなのだ
長くても支障が出るし短くても支障が出る、ジャストな長さが決めて
やはり30年以上も経つヤマハw101
ロングセラーの定番のピアノだ、それなりに完成度は高いピアノだと思う、
弾きこんでいるが、さすがに年数が経つと単なる定期調律だけではすまなくなる
それなりに交換しなければならない所も出てきて当然だろう

先ずはフレンジコードの交換からだ
新品は白い綺麗な弾力のあるコードが取り付けられているが、年数の経過で変色し
切れ始めてしまう、コードに対してスプリングがかけられ30年も貼り続けてきている頑張り屋のコードだ、しかし劣化し切れ始めると
今度は演奏上に大きな影響が及んでくる
連打が出来ない、もともとハンマーの返りをすばやく戻す役割を与えられている

ピアノはどの部品ひとつかけても症状として
現れるので、早めの交換が必要だろう
鍵盤がクタクタでがたついているこのヤマハW101
ブッシングクロスの交換できっちり落ちる鍵盤になるでしょう
あとで鍵盤のブッシング交換作業入りますのでよろしく〜〜〜
ヤマハW101のバス弦ベアリング部分
クリーニングに戻る
鍵盤木口反り返ってきている。この部分はセル系なため
ほって置くとポロリと落ちてしまう
鍵盤ブッシングクロスの交換
このクロスの交換は鍵盤運動上下運動をスムーズに動かす重要なところだ
ハンマー整形ファイリング
磨き前のバランスキーピンとフロントキーピン
シフトペダルの磨き
ピアノを寝かし底板分解作業
はずされたペダル部分
はずされたアクションバット部分
鍵盤ブッシングクロスの交換
鍵盤サンディング、カビしみ削除
サンディング
猛烈な木屑ホコリを吸い込むので
マスクはしたほうがいいよ〜〜〜
つるつるになった
鍵盤木口交換
木口をピアピットオリジナル治具を使いさくさく落としていきます
ブルーのセロファンがついている鍵盤木口
はずされた鍵盤木口
黒鍵盤バフがけ終了後黒鍵盤の際のはげを再塗装
ナンバリングうち
鍵盤のきわぞりと木口の削り合わせ
磨きこまれたバランスキーピンとフロントキーピン
鍵盤バランスの摩擦抵抗を極限まで落とすことが出来るのは磨き倒すのみ
鍵盤の上下運動がスムーズになります
張り替えたブッシングlクロスとキーピンの調整作業
ヒンジは磨いた後ウレタン塗装が施されます
整調前の準備整調
ハンマーハシリねじれ調整
走り調整はフレンジ裏側にノリガミをはり角度を細かく
調整していきます
調整前のフロントキーピン、鍵盤がかなりがただったんでしょう、このキーピンをまわすことにより
がたを少し補えることが出来るピンなのだが
このピンをまわすのは最終手段、今度回したままでさらにガタが進むとかなり面倒な作業になる
ナベサンの工具バック??軍の払い下げ品GET
ほとんど調律師のかばんではない
元の位置にまわし戻されたキーピン
整調作業開始
鍵盤高さ用パンチング
これほどの種類の中から
選び、鍵盤上面の高さ調整する
パンチング
真ん中ペダルマフラーフェルトの交換作業
W101の外装ツキイタのはがれ
意外に多い101,102機種
この101大きな変更は音色にあり
薄く硬い音色を変更
太さが加わり気持ちよし